村上巴(むらかみともえ)氏、村上峰雄(むらかみみねお)氏

村上夫妻

 平成12年から、匹見小学校の児童を招き「とちの実交流会」を開催している。ふるさと学習の一環として行われ、地域の子供たちと一緒にとちの実の皮むきや餅つきを行うことで、とちの実の加工技術を伝承するとともに、世代間交流を推進している。地域において、二人は中心的な役割を果たしている。

 夫婦の、お互いを尊重し、協力し合いながら地域づくり活動に取り組む姿は、高く評価するものである。

 

村上巴氏

 田畑が荒廃し担い手不足となる中、故郷に伝わるとちの実の加工に着目し、もち米に付加価値を付けて販売しようと、昭和61年に4組の夫婦で「内谷(うつだに)とちの実会」を結成し、その代表として活動している。地産地消の取り組みは地域の元気起こしにつながっている。

 現在は、農業委員、JA西いわみ理事等の要職にあり社会に貢献している。

 最近では、特産であるワサビに注目し、栽培経営するかたわら、交流人口の拡大を目的として、ワサビ収穫体験のイベントを地元自治会と一体となって2年連続開催している。今回は町内外から50名を超える多くの参加者があり、地域資源を大いにPRした。

 

村上峰雄氏

 「内谷(うつだに)とちの実会」の活動を支えるとともに、専業農家として、水稲、畜産、ワサビ栽培の経営に当たっている。農地が年々荒廃する中にあって、農地及び集落の維持管理に努めるかたわら、民生委員として16年の長きにわたり地域に貢献している。

 中山間地域の限界集落にあって、耕作放棄地等が散在する中、農地の維持管理に努めている。

 また、平成21年6月に自宅で農家民泊「内谷(うつだに)とちの郷」を開業し、県内外の利用者に地域の食材を使った料理を振る舞い、大変喜ばれている。その実績は高く評価するものである。

 

≪推薦者≫益田市匹見下地区振興センター長

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