郷土資料ミニ展示コーナー
県立図書館の2階「郷土資料室」に、「展示コーナー」があります。
島根県に関する貴重で珍しい資料をご紹介しています。
郷土資料ミニ展示コーナー No.7 「養法院実筆和歌集」 ※終わりました
展示資料:
「養法院実筆和歌集」 1巻
元禄13(1700) 養法院書写
養法院 [寛永8年(1631)〜宝永4(1707)]は松江藩2代藩主松平綱隆の側室。父は初代直政に右筆として仕えた平賀半助、弟は綱隆代の国家老として二千石を給された平賀縫殿。綱隆の没後は養法院と名乗り春日村で余生を送ったといわれるが、弟の失脚後は寂しい晩年であったという。わが子吉透は松江藩4代藩主となったが僅か一年余で急逝した。77歳で没。武家の女性として知性と教養にあふれ、特に流麗な筆跡の能書家であったといわれる。
本史料は巻子本に仕立てられており、1月から12月までの和歌12種掲載。奥書より養法院70歳の時の書写と思われる。
卯月
卯のはな垣ね雪はつかしく、又めつらしき詠めに候 心は
えんにふれてうつるならい、爰ををもひかしこにうつり
しはらくもやむ時なく候
一声を聞きひめて社郭公 鳴に夜ふかき夢は さめけり

参考文献:
「島根県大百科事典」
「島根県立図書館『養法院実筆和歌集』」について」山崎真克著
「雲陽誌」「雲陽秘事紀」
過去のミニ展示紹介
郷土資料ミニ展示コーナー No.6 「島根のかるた」展
県内各地のユニークなかるたを集めました。
展示資料:
わたしたちの島根(島根県)
出雲弁だんだんかるた
大塚ふるさとカルタ(安来市)
言伝エ 広瀬歌留多(安来市広瀬町)
市民憲章かるた(松江市)
ながはま故郷かるた(出雲市)
環境カルタ(出雲市佐田町)
郷土かるた わたしたちの大東(雲南市)
吉田村ふるさとかるた(雲南市吉田町)
仁多町いろはカルタ(奥出雲町)
石見銀山かるた(大田市)
ふるさと邑智かるた〈1・2〉(邑南町)
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展示資料:出雲札所観音霊場記 上、中、下 珪道(著) 寛政10年(1798)序、文化11年(1814)刊
全国各地に札所があり、四国の八十八所札所巡り・お遍路は特によく知られています。
島根県内においても、出雲三十三所、石見三十三所等、地域ごとに札所があります。
今回のミニ展示では当館に所蔵する「出雲札所観音霊場記 上、中、下」 の3冊を紹介します。
内容 各寺の縁起、仏教説話、等。
第一番は長谷寺(出雲市大社町) 第二番、養命寺(出雲市大社町)
第三番、鰐淵寺(出雲市別所) 第四番、観音寺(出雲市渡橋町)
以下略
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永井隆博士 直筆署名入り著書 平成20年7月から展示
・『この子を残して』 大日本雄弁会講談社、1948年
・『ロザリオの鎖』 ロマンス社、1948年
・『花咲く丘』 日比谷出版社、1949年
今月(平成20年7月)のホール展示で、雲南市三刀屋町出身の永井隆博士生誕百年を記念した展示をしています。
これに合わせて、ミニ展示では当館に所蔵する永井隆博士直筆署名入りの著書3冊を紹介します。
永井隆博士(明治41年〜昭和26年)は長崎で被爆し、自らも病に倒れながら平和を願い、病床で多くの作品を執筆しました。
昭和23、24年に出版された上記の著書を当館へも寄贈されました。著書には故郷への思いを直筆で書いていただいています。
【『この子を残して』の署名入りページ】
「贈呈 生まれ故郷 松江図書館 御中 永井隆」 と書かれています |
【『花咲く丘』の署名入りページ】
「T.Nagai」と書かれています
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→ホール展示(平成20年7月)の内容はこちら
・『出雲風土記(木村家本)』
・『出雲風土記(中島家本)』
・『出雲風土記(光真本)』 (平成20年3月〜平成20年6月まで展示)
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・出雲風土記(木村家本)〜天保八年(1837)写 日御碕本の奥書を写。 「大東本家大坂屋」記あり。「木村珍蔵」朱印あり。
・出雲風土記(中島家本)〜文化十四年(1817) 中島左仲写 日御碕本の奥書を写、次に「延宝5(1677) 大野郷高宮社主家原氏大蔵紀信勝」の記あり。
・出雲風土記(光真本) 日御碕本の奥書を写。蔵書印 「水川氏蔵書」 「光真蔵書」 |
和銅6年(713)、元明天皇の詔により、諸国に風土記を作成するよう命ぜられました。これらの風土記のうち、現存するのは5ヵ国(常陸・播磨・出雲・豊後・肥前)の風土記ですが、「出雲国風土記」は唯一、完本で残っているものです。
「出雲国風土記」は天平5年(733)に作成され、内容は、出雲国全体について、国名の由来、国土の沿革等を記し、続いて各郡の郡名の由来、神社、寺院、山川池沼、物産等について記し、「古事記」や「日本書紀」には見られない「国引き神話」等、独自の神話が登場します。
原本の残存はなく、現在70余種の写本が伝わっていますが、写本年が明記されたものでは、慶長2年(1597)の細川家本が最も古いものです。古代出雲の地誌史料として貴重です。
島根県に残る写本としては、日御碕神社所蔵の寛永11(1634)写が最も古いとされています。
今回は島根県立図書館に所蔵する3種類の写本を展示しました。
・フランソア・ハルマ(F.Halma)蘭仏事典
・フランソア・ハルマ(F.Halma)仏蘭事典
・和蘭字彙 (全6冊のうち2冊) (雲藩文庫より)(平成19年11月〜平成20年2月まで展示)| ・フランソア・ハルマ(F.Halma)蘭仏事典 ・フランソア・ハルマ(F.Halma)仏蘭事典 〜 1781年、オランダ、ハーグにおいて出版 ・和蘭字彙 (全6冊のうち2冊) 〜桂川甫周校訂、安政2〜5年(1855〜1858)出版 |
松江藩9代藩主松平斉貴(なりたけ)文化12(1815)〜文久13(1863)は、西洋の事物についてたいへん興味を持ち、新しい文化を積極的に取り込むハイカラな殿様で、時計・カメラ・洋学書等を収集しました。
当館では、これらの洋学書の一部を引き継ぎ、「雲藩文庫」と名付けて保存しています。資料には「雲藩図書」「修道館蔵」等の蔵書印が押され、藩校や医学校で所蔵されていたことを示しています。
今回はその中で「ハルマ和解(江戸ハルマ)」や、「ヅーフハルマ(長崎ハルマ)」の底本となったフランソア・ハルマ(F.Halma)の「蘭仏事典」「仏蘭事典」2冊と「ヅーフハルマ(長崎ハルマ)」が写本のみで稀少・高価であり、長崎の通詞や蘭学者等から出版への強い要望があったため、幕府の侍医桂川甫周が「ヅーフハルマ(長崎ハルマ)」とほぼ同じものを木版で出版した
「和蘭字彙」(オランダじい)」漸6冊のうち2冊を展示します。
展示資料:縮緬本ちりめんぼん 小泉八雲創作再話 5点 (平成19年7月5日より展示)
縮緬本は和紙に皺しわを寄せ、着物地の縮緬に風合いを似せて作られた、クレーブペーパーに多色摺り版画の絵入り本。
江戸の浮世絵の技法を取り入れ、日本の昔話や風俗を題材にしたものが多く、明治時代、外国人の土産などとして人気を博したようです。
明治18年から長谷川武次郎の弘文社より発行され始め、後に『日本お伽話双書』(原題『Japanese Fairly Tale Series』)として発行されました。
今回の展示資料はこの縮緬本のうち、明治31年から刊行された小泉八雲(ラフカディオ・ハーンLafcadio Hearn)作の5冊です。
明治時代刊の4冊は八雲の存命中に出版されたものです。
<展示リスト>
『The boy who drew cats』 (邦題『猫を描いた少年』) 明治31 (1898)年刊
『The goblin spider』 (邦題『化け蜘蛛』) 明治32 (1899)年刊
- 『The old woman who lost her Dumplings』 (邦題『団子をなくしたお婆さん』) 明治35 (1902)年刊
- 『Chin chin kobakama』 (邦題『ちんちん小袴』) 明治36 (1903)年刊
- 『The fountain of youth』 (邦題『若返りの泉』) 大正14 (1925)年刊 第2版
参考資料
・『ちりめん本のすべて-明治の欧文挿絵本-』 石澤小枝子[著] 三弥井書店 平成16年刊
・『ラフカディオ・ハーン著作集 第14巻』 恒文社 昭和58年刊
・『ハーン日本昔話』 高木誠一郎[注解] 学生社
・『縮緬本ハーン日本昔噺集 (一)(二)』 鈴木あゆみ[著] (「へるん」第32〜33号所収)
展示に関する問い合わせ先: 島根県立図書館 郷土資料室 電話:0852−22−5742




