牛の異常産不活化ワクチンの新しい接種プログラムが開発されました。
牛の異常産(流産・死産等)の原因の一つに、”蚊などの吸血昆虫”によって媒介されるアカバネ病、
アイノウイルス感染症があります。これらの発生を防止するために、牛異常産3種混合不活化ワクチン
が毎春接種されています。島根県内では平成18年度において延べ9,940頭に接種されていますが、
ここ隠岐(島前・島後)においては残念ながら実績がありません。平成19年度においても隠岐ではこれ
までに接種実績がないことから、このままでは今年度も”実績なし”となることが予想されます。
この原因として、隠岐の飼養管理の特徴である「放牧」があげられます。以前はアカバネ病生ワクチ
ン接種だったので、春先の放牧前に1回接種すればよかったのですが、不活化ワクチンとなると初年度
に2回接種する必要があり、2回目接種のために放牧中の牛を捕獲する必要が生じました。
このたび、島根県農畜産振興課家畜病性鑑定室において、家畜衛生試験研究成果報告として新た
なワクチンプログラムが発表されましたので紹介します。
新しい接種プログラム
季節に関係なく、成牛においては2年以上連続接種、育成牛においては年3回接種すると、以降季
節に関係なく年1回または出産毎に1回接種することにより良好な抗体価を維持することができます。
この方法で接種するメリット
○育成牛は、6から7ヶ月齢の育成期に2回接種し、13から15ヶ月齢の授精時に3回目を接種し、以
降分娩にあわせて接種することによ り、放牧に関係なく接種することが可能となります。
○成牛は授精やお産にあわせて毎年接種することによりわざわざワクチン接種のために牛を捕獲す
る必要がなくなります。
○平成18年度に熊本県で大発生したアカバネウイルスの生後感染にも対応できます。

