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今までの作型より収量が大幅アップ〜秋どりイチゴの新作型〜

 これまで、イチゴを秋どりする栽培法としては、宝交早生をもちいた抑制栽培が中心となっていました。しかし、とよのか、女峰など新品種の出現にともない宝交早生の市場評価が低くなったこと、また収量が低いこともあり、抑制栽培の作付け面積は全国的に減少しています。
 そこで、当場では、抑制栽培にかわる新しい秋どり作型として、四季成り性品種をもちいた作型について研究を行っています。その結果、これまでの作型より著しく高収量を得られることがわかりましたので、紹介します。

四季成り性イチゴとは
 とよのか、女峰、宝交早生などの一李成り性品種とは逆に、長日で花芽分化しやすい性質を持っています。そのため、露地で春〜夏、秋にかけて収穫ができます。
 品種としては、古くから大石四季成などがありましたが、果実が軟らかく輸送性に欠け、収量も少なかったので、ほとんど注目されませんでした。
 最近、これらの点を改良したサマーベリーが育成されました。この品種は、果実が大きく、円錐形で、かなり硬く、しかも草勢が旺盛といった優れた特性を持っています。

新作型の内容
 サマーベリーの一年生苗(親株から採苗した年の苗)をもちい、出蕾促進と休眠突入防止のため電照(長日処理)を行います。無電照では、9月以降の出蕾が少なくなり、11月以降には休眠に入るため、秋季の収量が上がりません。ところが、電照すると、連続して出蕾し草勢も旺盛に維持され、秋季の収量が著しく増加します(第1図)。

新作型の長所
 (1)山間・中山間〜平坦地まで広く適用できる、(2)9月から収穫できる、(9)年内収量が10a当り2.5tと他の秋どり作型に比較して2倍以上も高い、(4)電照以外に冷蔵、低温、短日処理や極端な早期採苗を必要としないため、省力的で生産コストを低くできる、(5)サマーベリーをもちいるので、果実の形や日持ち性がよいなどの優れた特徴を持っています。

具体的な栽培法
 この作型は開発途上であり、今後さらに細部についての検討が必要ですが、現在行っているおおよその作業手順を第2図に示しました。育苗方法はポット育苗とし、6月中下旬に鉢受けを行います。電照は7月中旬から始め、腋花房の花芽分化確認後に定植します。電照前や電照開始と同時に定植すると、出蕾しないことがあるので、注意が必要です。
(野菜花き科)

 

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