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西条柿産地におけるあんぽ柿加工導入の施策効果の検証と今後の展開方向


山本善久


摘 要

 

 本稿では,需要関数及び経営モデルを用いたシミュレーション分析から,あんぽ柿加工導入の施策効果の検証と今後の展開方向について言及した.得られた知見は以下の2点である.

 

1.需要関数分析の結果からは,次の2つの知見を得た.第1に,生果の需要価格伸縮性(需要の価格弾性値の逆数)は,1.092であり,出荷量の減少率よりも単価上昇率が高い.したがって,あんぽ柿加工導入による加工原料仕向量の増加は,生果単価を向上させる方向に作用する.第2に,あんぽ柿原料を増加させた場合の産地総収入シミュレーション分析からは,あんぽ柿原料仕向量の増加により,あんぽ柿単価が減少するものの,単価下落率よりも仕向量の増加率が高いため,産地総収入は微増する結果となった.

2.現状の加工原料買取価格(216円/kg)では,あんぽ柿加工量を増加させても農家所得の向上に繋がらないことが明らかになった.したがって,加工原料買取価格の上昇,または,加工事業利益の還元の2つが今後の課題である.

 

 


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