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島根県農業技術センター研究報告第37号(2007年1月)p11-18


島根県のマンガン過剰水田に発生する水稲の黄化症状(第2報)収量への影響と対策


野田 滋


摘要

  1. 生育初期に発生する黄化症は,障害程度が大きい場合,収穫時に穂数が減少して減収の主因となった.
  2. 障害程度が比較的軽い場合,黄化症の収量に及ぼす直接的な影響は小さくなるが,水稲生育は遅延する.そのため発現後の管理差によって収量にバラツキが認められた.
  3. 黄化症水稲の根活性は,障害程度に応じて低下したが,落水処理で回復し,旺盛な養分吸収が認められた.
  4. 成熟期水稲はマンガン過剰症であり,一穂もみ数や登熟もみ数が少なく,登熟歩合も低かった.
  5. 一筆の圃場内では,土壌や茎葉のマンガン濃度と収量との間に関係が認められ,濃度の高い所で減収した.
  6. 黄化症対策としては,発現初期の落水が効果的であり,黄化葉の発現を見たら,田面に亀裂が入る程度に乾かし,葉が緑色に回復したら入水する.
  7. 成熟期のマンガン過剰軽減対策としては,生育後半の早期の落水は避け,乳熟期以降に落水するなど,適正な水管理によって過剰なマンガン吸収を抑える必要がある.

 


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