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島根県農業試験場研究報告第35号(2004年3月) p1-20

水稲新品種‘佐香錦’の育成


高橋眞二、山本 朗、杉山万里、岩本正俊、福田 誠、藤原耕治、重栖睦弘、田村明長、神田正治、安部 浩、田畑光正、門脇義行、広沢敬之、古山武夫、陶山研治


摘要

 島根県中山間地域を対象とし,良質で,酒造適性が高く,栽培安定性の優れた酒造好適米の開発に取り組み,新品種‘佐香錦’を育成した. 

  1. ‘佐香錦’は,1985年‘改良八反流’を母本に‘金紋錦’を父本として交配し,その後代から育成した粳種である.F10世代で‘島系酒49号’の系統名を付し,F15世代で奨励品種に採用された.
  2. 本品種の育種法には集団育種法を適用した.
  3. 新品種‘佐香錦’の特性は次のとおりである.出穂期は‘五百万石’より5日,成熟期は8日遅く,島根県では極早生に属する.やや長稈,偏穂重型で,草姿及び熟色は良好で,無芒,脱粒性はやや難である.収量性は‘五百万石’並みかやや高い.いもち病抵抗性はやや弱で,白葉枯病抵抗性は中である.耐冷性はやや弱である.玄米外観品質は‘五百万石’並みで,良質である.洒造適性は‘五百万石’‘神の舞’‘改良雄町’を上回り,‘改良八反流’に近い性質を持つことが認められた.洒の官能評価は,搗精歩合45%までなら,‘山田錦’と同程度で良好である.  
  4. 本品種は,島根県中山間地域の標高300m以下の地帯で,地力中庸地の早植栽培に適応する.  
  5. 栽培にあたって,耐冷性が劣るため極端な早植えを避け,倒伏の発生を防ぐため極端な多肥栽培は行わない.穂発芽の発生を防止するため適期収穫に努める.いもち病の基幹防除の徹底を図るとともに,白葉枯病常発地での栽培は避ける.  

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