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島根県農業試験場研究報告第29号(1995年3月)p109-124

RAPD-PCRを利用したワサビクローン間の識別

 


 


杉山万里・春木和久・山田員人


摘要

 RAPD-PCRを利用したワサビクローン間の識別における組織培養増殖苗の変異性の検討を行った。

 

  • PCRの反応液組成は、10*PCRバッファー5μL、25mMMgCI25μL各25mMdNTPs0.25μL、Taqポリメラーゼ(TOYOBO)0.25μL、100μMプライマー1μL、テンプレートDNA(改変簡便法による抽出)1μL、最終容量50μLとするのが適切であった。また、温度条件は熱変性94度C45秒、アニーリング40度C1分、伸長反応72度C1分でサイクル数50回とするのが適切であった。

 

  • 植物体からのテンプレートDNAの抽出法として、改変簡便法が利用可能で、この方法を用いることにより、抽出に要する時間を削減できる。テンプレートDNA抽出に用いる植物体の試料採取部位は、展開直後の葉片が適切であった。

 

  • ワサビクローン間の識別には、検討した18種類のうち8種類のプライマーが利用できた。

 

  • 実生繁殖品種においては、個体間で増幅されたDNAのバンドパターンの明らかな違いが認められたが、茎頂培養増殖帯では、同一品種、系統内でバンドパターンの違いは確認できず、RAPD-PCRはクローンの識別に有効な手段となり得ることが明らかとなった。
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