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島根県農業試験場研究報告第26号(1992年3月)p114-126

 


カキ灰色かび病の発生要因


広沢敬之、山本淳


摘要

 灰色かび病によるカキの落葉被害の発生条件を解明するために、葉の発病に及ぼす外的要因について検討するとともに、感受体であるカキの側から発病及び落葉発生の条件を探ろうとした。

 

  1. 本病菌Botrytiscinereaの感染適温は15−20度C、発病適温は20−25度C(特に20度C)であった。また、適温下における潜伏期間は2日であった。

 

  • 葉の損傷と発病との間には極めて密接な関係がみられた。この場合、葉の傷は病原菌の機械的な侵入を助長するばかりでなく、傷口からの浸出物が病原菌の発芽を助長し、感染を促進することを明らかにした。

 

  • 栽培園におけるカキの本病菌に対する感受性は5月中旬−6月上旬頃までが顕著に高く、それ以降急激に減退することがわかった。

 

  • 葉位別にみると、病斑の伸展が最も著しいのは先端葉であるが、感染した場合最も落葉しやすいのは基部葉であった。

 

  • 葉は、葉柄に近い位置が感染した場合ほど落葉しやすく、また中肋が感染した場合にも極めて落葉しやすかった。

 

  • 落葉は、病原菌が葉柄離層部から離れた病変部に局在している段階で生じる。

 

  • 本病菌感染後落葉までに要する期間は、最短で約2日であった。

 

  • 本病菌に対するカキ品種の感受性は'西条'、'富有'、'西村早生'が最も高く、'松本早生'、'富有'、'伊豆'、'駿河'なども相対的に高かった。
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