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島根県農業試験場研究報告第20号(1985年10月)p52-60

 


無落差暗きょ排水用風力ポンプの利用に関する研究


中島幸次


摘要

 サポニウス形風車と、ダイヤフラム形ポンプを使用した無落差暗きょ排水用風力ポンプの性能試験および利用試験を行い、次のような結果を得た。

 

  • 風車単体の起動風速は、1.5−3.0m/sであった。起動後は、1.2−1.3m/s以上の風速があれば、風車は回転を持続した。ポンプ吐出量は、一定回転数以上になると減少傾向を示した。この傾向はポンプの揚程が高くなると、低回転で表われた。

 

  • 風力ポンプの起動風速は、約3.5m/sであった。起動後は、約3.0m/s以上の風速があれば、風力ポンプは回転を持続した。風力ポンプの揚程が50cmのとき排水量は風速約10m/sで約19L/minであり、風力ポンプの回転数はおよそ20rpmであった。

 

  • 設定地下水位を40cmとしたときの風力ポンプ1台当たりの負担可能面積は、年間降水量1,700mm、年平均風速2.3m/sの場所では、約30aとなった。また、島根県内における利用可能場所は、おおむね海岸部に限られ、その負担可能面積は20−40aとなった。
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