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島根県農業試験場研究報告第13号(1975年12月)p30-41

山陰の水田転換畑におけるグレインソルガムの栽培適応性に関する研究

 


 


西川省三、高海幸夫


摘要

 

  • 山陰地域におけるグレインソルガムの栽培適応性とその定着の可能性について検討した。

 

  • 出芽ならびに出穂特性から播種の適期幅は5月下旬から6月下旬までと考えられた。

 

  • 多収性品種は形態的特性として太稈、長穂で一穂粒数が多く、密植による着粒数の減少や千粒重の低下が小さい。

 

  • 栽植密度によって乾物収量は変動するが、稈葉重、子実重ともにm2当り20−30株の範囲でまさった。

 

  • 施肥窒素量は3−4kg/aを必要とした。また、土壌水分の適湿保持が重要であり、とくに、穂ばらみ期以降登熟期間の過乾が収量に与える影響が大きかった。

 

  • 本試験3か年の平均子実収量は75.2kg/aで、西南暖地における他場所の試験事例とそん色なく、幅広い地域適応性が認められた。

 

 しかしながら、栽培改善の余地は大きく、80kg/a以上の収量水準をあげるためには30,000−35,000粒/m2として、千粒重23−27g以上を確保することが必要である。


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