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島根県農業試験場研究報告第13号(1975年12月)p1-11

メロンの新品種「ゴールドスター」「島交2号」について

 


 


中川善紀、上野良一


摘要

 1964年より外観、肉質とも優れ、着果の安定したハウス栽培用品種を育成するため育種を開始し1973年までに「丸西3号×(新芳露F)F」、「パール×224786F」、「パール×ポルトガルF‐A」、「麗玉×242‐3F」の4系統を選抜し、「パール」とこれら4系統間のF、をそれぞれ「島交1号」、「島交2号」、「島交3号」,「島交4号」と呼称することとした。これらのF品種のうち性状,品質とも特にすぐれていると認められた「島交1号」と「島交2号」については現地における栽培に普及することとし、「島交1号」は1974年に「ゴールドスター」と改称した。

 

1.「ゴールドスター」

 

  •  春作の無加温栽培に適し、草勢は強く、着果も安定している。
  •  果皮色は初期濃緑で熟すと白黄色となる。
  •  果肉はメルテング質に富み、香りも高い。
  •  ネットは極めて良く発現し盛り上りも良いため美麗である。
  •  糖度は12−15度で特に高くはないが安定している。
  •  果実の大きさは800−1,000gの中果で開花後45−50日程度で収穫できる.
  •  貯蔵性は特に強くはないが、夏季で1週間程度である。
  •  耐病性がないのでうどんこ病防除については特に注意する。

 

2.「島交2号」

 

  •  春作の無加温栽培に適し、草勢は強く、着果は安定している。
  •  果皮色,果肉色は「ゴールドスター」に似ているが、種子部がわずかに橙色を呈す。
  •  果肉はメルテング質に富むが香りはやや低い。
  •  ネットは良く発現するが盛り上りは少なくやや粗い。
  •  糖度は常に15度程度で高い。
  •  果実の大きさは1,000g程度の中果で開花後43−45日程度で収穫できる。
  •  貯蔵性、耐病性は「ゴールドスター」と同程度である。

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