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島根県農業試験場研究報告第10号(1972年12月)p109-119

数種カンキツ類の島根県西部沿岸地方への適応性について

 


 


倉中将光、角田重資、篠原玄三


摘要

 1963年以来、数種のカンキツを浜田分場へ植え付け、この地方への適応性を見いだすべく栽培試験を行なった。これまでに得られた結果は次のとおりである。

 

  • 温州ミカンは、風当りの少ない暖かい場所を選べば、簡単な防寒を行なうことによって栽培可能である。この地方の果実は、果皮がやや厚い、糖度がやや低い、酸含量がやや多いことが特色である。また11月末までに熟する品種でないと良質の果実は得られない。しかし貯蔵することによって食味が良好となる。本試験の結果では、立間早生、興津早生、米沢温州、興津6号、シルバーヒル、林温州が比較的良い成績であった。

 

  • 夏橙は、冬季に果実がしばしば寒害を受け、しかも良質の果実が得られず、経済的な栽培に適していない。その他の雑柑で、経済的に栽培できる種類はなかった。
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