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島根県農業試験場研究報告第7号(1966年3月)p75-80

ワサビの実生育苗に関する研究(第2報)(第2報)

 


 


上野良一、中川善紀、


摘要

 育苗期間の短縮、大苗採用率を高めることなどを目的とし、種子に対する低温処理を行なった。は種期は9月15日、10月15日、11月16日、0−5度Cの低温処理期間は1、2、3、4、5カ月とした。

 

  • は種期は発芽率からみて10月中旬頃が適当と考えられる。

 

  • この場合低温処理は8月中−9月中旬頃より開始するのが適当であると考えられる。

 

  • 種子の休眠期間中には低温処理の影響をあまり受けないように推測されるがこの点はさらに検討したい。

 

  • 低温処理したものは無処理のものに比し、4−5月頃まで、ある程度生育がすすんでいるがその後は無処理のものの生育もすすみ、堀取時期の11月頃になるとほとんどその差がみとめられないようである。

 

  • 本試験において育苗期間の短縮の目的は達せられなかったが冬期間の保温、あるいは5月頃の小苗の定植などが可能となるならば処理の効用もあると考えられる。また4−5月頃植物体が無処理のものに比し大きいためベト病による枯死率が低く、採苗率は処理したものが高いと考えられ、この面での利用価値もかなりあると思われる。
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