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島根県農業試験場研究報告第6号(1963年11月)p69-78

 


麦作機械化省力栽培に関する研究


服部昭三


摘要

 気象や圃場条件が悪いため、畦立による排水または覆土を小さくすることを主眼点として、駆動型による飛散土利用や作機した土を使って施肥播種作業が容易でしかも能率を考慮して、本県に適すると考えられる畦立様式を主体とした7形式について試験した。その結果は次のとおりである。

 

  • 作業時間は1時間11分乃至2時間30分で作溝、施肥播種覆土作業が慣行の1/23−1/10で行なえる。一番能率の高いのは畦立2条播で、その上作業中作業機及び部品の交換することがないので、さらに能率化出来、作業も容易である。

 

  • 作業精度は、乾田においては大差ないが、半湿田で平畦ドリル播は覆土の土塊がやや大きくむらがあり、作溝した士を利用する畦立播形式が良かった。

 

  • 作業の難易は犁寄せ耕後畦立播種する畦立2条播が難かしく、ドリル播型式も半湿田では土の付着が多く、また連接播の場合、等間隔に播種することが難かしい。

 

  • 収量は、乾田半湿田いずれも利用面積の多い区程良かった。半湿田では各区の差が少なく、また乾、半湿田の差は畦の小さい程少なく畦立の効果は半湿田のほうが大きい。
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