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平成25年度フッ化物洗口実施施設歯科健診結果調査のまとめ

 

県では、平成23年度に「歯と口腔の健康づくり計画」を策定し、生涯を通じた施策を総合的に推進しています。この計画では歯科保健目標を掲げ、フッ化物洗口のさらなる普及を目指しています。

保育所・幼稚園、小学校、中学校で行われているフッ化物洗口の評価を行うことを目的にフッ化物洗口実施施設の歯科健診結果を収集し、分析しています。

 

1.フッ化物洗口実施施設数の年次推移

 

平成23年まで各施設とも増加傾向にありますが、平成24年度では学校の統廃合により小・中学校は減少しています。

開始年度

保育所・

幼稚園

小学校

中学校

フッ化物洗口実施施設数年次推移

〜H16

39

50

12

H17

43

61

12

H18

43

71

14

H19

56

97

17

H20

61

118

25

H21

64

138

38

H22

69

135

44

H23

89

136

45

H24

97

132

44

 

 

2.全フッ化物洗口実施施設

小学校・中学一人平均むし歯数(永久歯)の年次推移

 

フッ化物洗口を実施している全施設の一人平均むし歯数(永久歯)は平成25年では小学6年生で0.83本、中学3年生で1.43本です。

 

小学校・中学校一人平均むし歯数(永久歯)の年次推移

調査年

小1

小2

小3

小4

小5

小6

中1

中2

中3

※県全体中1

H17

0.11

0.29

0.40

0.66

0.91

1.23

1.43

1.82

2.25

1.74

H18

0.15

0.26

0.53

0.75

1.14

1.30

1.42

1.64

2.01

1.72

H19

0.11

0.30

0.51

0.81

1.13

1.45

1.26

1.68

1.88

1.34

H20

0.11

0.26

0.52

0.73

1.02

1.29

1.36

1.60

1.99

1.33

H21

0.11

0.23

0.42

0.60

0.90

1.15

1.33

1.76

2.27

1.31

H22

0.12

0.18

0.43

0.45

0.89

0.93

1.38

1.48

2.23

1.33

H23

0.10

0.26

0.29

0.56

0.58

1.00

1.38

1.48

1.64

1.31

H24

0.11

0.22

0.41

0.39

0.65

0.70

1.26

1.44

1.65

1.33

H25

0.10

0.25

0.28

0.51

0.47

0.83

1.10

1.30

1.43

1.16

※県全体:島根県学校保健統計調査資料

(注)各施設ともフッ化物洗口開始翌年からデータを収集しています。

 

 

3.小学校フッ化物洗口開始年別各年別一人平均むし歯数(永久歯)の推移

 

平成19年度以前からフッ化物洗口を開始している小学校群の一人平均むし歯数は減少し、各学校群とも開始年よりも半減し、平成25年度においては6年生で1本以下となっています。

平成20年度以降に開始した小学校群ではフッ化物洗口の経験年数が少ないため、まだ、減少傾向は認められません。

小学校開始年別学年別のグラフ

 

4.中学校フッ化物洗口開始年別

中学校1年生一人平均むし歯数(永久歯)の年次推移

 

平成19年度以前からフッ化物洗口に取組んでいる中学校群の1年生の一人平均むし歯数は、平成25年度では県全体の1/2以下となり、0.4〜0.6本まで減少しています。

 

中学1年開始年別のグラフ

 

5.中学校フッ化物洗口開始年別

全学年むし歯有病者率(乳歯+永久歯)の年次推

 

平成18年度以前からフッ化物洗口に取組んでいる中学校群の全学年のむし歯有病者率は、県全体が51%に対して40%以下にまで減少しています。

平成19年度開始群についても、平成24年度まで県全体レベルで推移していましたが、平成25年度は県全体よりも少ない状況にあります。

 

中学校全体開始年別のグラフ

 

6.小学校6年生のむし歯が0本の小学校数の年次推移

 

年々増加し、平成25年度では17校が小学校6年生のむし歯が0本です。

 

フッ化洗口実施小学校で小6のむし歯が0本の校数の年次推移

 

H17

H18

H19

H20

H21

H22

H23

H24

H25

フッ化洗口実施小学校で

小6のむし歯が0本の校数

3

8

8

7

12

13

19

15

17

総フッ化洗口実施小学校数

50

61

71

97

118

138

135

136

132

県内小学校総数

262

255

250

245

245

239

228

224

217

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.まとめ

 

○小学校低学年からフッ化物洗口を経験をしている中学校群においては、1年生の一人平均むし歯数や1〜3年生のむし歯有病者率は県全体よりも低い状況にあります。

○小学校においてもフッ化物洗口を6年間継続することにより、開始時よりも1/2以下に減少しています。

○フッ化物洗口を実施している小学校では6年生のむし歯がゼロの学校数が増える傾向にあります。

 以上のことから、フッ化物洗口を継続することにより、そのむし歯予防の効果が目に見える形で現れるようになってきました。

 

 


お問い合わせ先

健康推進課