ダニエル電池 隠岐の島町西郷御崎谷遺跡出土品

隠岐空港の整備事業に伴い発掘調査を行った隠岐の島町の御崎谷遺跡では、明治に作られた海軍の通信施設が発見されました。この施設は明治31年(1898年)に設置された西郷海軍望楼の通信関連施設と思われるもので、戦争関係遺跡の調査は島根県では稀なものです。
写真はダニエル電池と呼ばれる電池の容器で、無線電信送信機の電力に使用されたもののようです。白い磁器製の外容器に素焼きの内容器が入れられ、希硫酸を満たし亜鉛製の電極を入れて電気を発生させるもので、1.1Vの電力しか得れらません。現在の乾電池ほどの電力も得られませんが、当時としては最新の電信機の電力源だったようです。明治37年には日露戦争が始まっており、日本海岸での電信は重要であったようです。

