報 道 発 表 資 料
益田市若葉台遺跡の現地説明会の開催について
−縄文時代の狩猟用落とし穴と古墳時代中期の竪穴住居を確認−
1.遺跡の所在地
益田市久城町地内 若葉台遺跡(県立益田工業高等学校の北東約500m)
2.これまでの経緯
一般国道9号益田道路改築事業に伴い平成19年度7月から約2,000m2の範囲を調査中
3.今回の調査で発見された遺構の概要
(1)縄文時代の落とし穴状遺構 3基
・発見された落とし穴状の土坑は3基で、いずれも丘陵尾根上及び斜面に点在している。規模は大きいもので直径3m、深さ2.1m前後と、非常に規模が大きいのが特徴である。
・内部からは広島県の冠山産と思われる安山岩製の石器剥片が数点出土している。
・土坑の規模や形態、または内部に堆積した土の様子から、縄文時代の狩猟用の落とし穴である可能性が高い。
・年代は土器が出土しておらず時期は不明。出土した炭化材を分析した年代では値は約4,500年前(縄文時代中期)の値が出ている。
(2)古墳時代中期の竪穴住居 1棟
・一辺5.5m×4.4mの規模で、平面形が方形の竪穴住居である。
・壁際に炉と思われる土坑があり、柱穴の配置から二本柱構造の竪穴住居と考えられる。
・床面や炉と思われる土坑から、高坏(脚のついた椀)や甕などの土師器が出土しており、その特徴から古墳時代中期中頃のものと考えられる

4.特記事項
(1)益田市域では初めての落とし穴の発見
・石見部では日脚遺跡(浜田市)、前立山遺跡(吉賀町)に次いで3例目となる。
(2)県内で発見された落とし穴では最大級の規模
・これまで発見された県内での縄文時代の落とし穴の事例は直径1m前後で深さも比較的浅いものが多く、当遺跡のような大規模な例は少ない。
・今回発見された落とし穴は、規模が大きく構造も通常の落とし穴と異なっており、当時の狩猟方法を知る上で重要である。
(3)国指定史跡スクモ塚古墳とほぼ同時の集落跡の一端を確認
・遺跡の北西約500mには大型古墳として著名な国指定史跡スクモ塚古墳があり、墳形や埴輪の特徴から今回発見された竪穴住居に近い時期に築造されたと考えられる。
・スクモ塚古墳とほぼ同時期の遺跡は近隣では初めての例であり、今回の集落の発見は県内でも有数の大型古墳が営まれた背景を探る上でも貴重な発見である。



5.現地説明会の開催について
(1)日 時 平成19年9月22日(土)午前10時より
(2)集合場所 益田市久城町 若葉台遺跡 (「石見路の言伝」第3号参照)(Word)
(連絡先;0856−31−2595又は090−7504−4078)
*なお当日の説明会は、益田市教育委員会が実施中の久城東遺跡の現地説明会と合同で実施します。

