試験研究
◆試験研究の基本的推進方向
平成12年3月に92年ぶりに口蹄疫が、平成13年9月にはBSEが国内で初めて、平成16年1月に高病原性鳥インフルエンザが79年ぶりに発生するなど、国際化が進展する中で新興・再興感染症の国内侵入防止について常に予断を許さない状況にあります。 このため、家畜病性鑑定室では、
ア) 日和見感染症・生産病等の診断及び防除技術の高度化
イ) 重要感染症の診断及び防除技術の高度化
ウ) 畜産物の安全性の確保
を主な柱として研究を進めています。
牛白血病ウイルス(BLV)感染牛の直腸検査によるBLV伝播リスクの評価 (pdf :229.1kb)
牛の疾病である牛白血病の原因ウイルス(牛白血病ウイルス:BLV)は、水平伝播原因の一つに直腸検査用手袋の連続使用があるとされ、生産現場で注意喚起されてきた。本研究では、直腸検査手袋に付着した糞便中のBLV遺伝子の検出を行うことで、BLVの水平伝播リスクを定量的に評価することを試みた。

消石灰の鳥インフルエンザウイルスに対する消毒効果の検討 (pdf : 130.3kb)
高病原性鳥インフルエンザの国内発生が相次ぎ、その防疫対策としての消毒作業に消石灰が広く用いられているが、その作用機序について全てが明らかにはなされていない。消石灰の鳥インフルエンザウイルスに対する消毒効果の検討と消毒作用機序の解明を試みた。
◆報道資料(平成20年12月25日付け、日本農業新聞) (pdf : 45.6kb)
牛異常産ワクチンの効果的かつ経済的接種プログラムの検討
牛の異常産ワクチンの接種率維持・向上を目指し、疾病予防と経済性を両立させる接種プログラムを検討し、生産性向上に資する。
◆研究成果情報
抗菌剤の投与量低減を目的とした家畜の疾病診断および防除システムの構築
家畜への効果的な抗菌剤の投与方法を検討し、畜産物の安全・安心の確保に資する。
ラテックス凝集反応を利用した乳房炎簡易診断技術の検討
乳房炎の主要な病原体である黄色ブドウ球菌による経済被害は大きく、その早期診断法の開発が求められています。

野鳥のへい死原因による家畜疾病の発生予察と対策
野鳥を介する人獣共通感染症の病原体保有状況を調査分析し、家畜疾病の発生予察に資する。 
◆この他、関係研究機関や民間企業等と共同で、調査研究を行っています。
成果の公表
◆畜産技術者および生産者への技術の提供(研修会、HPなど)
◆専門学会における口頭発表
◆専門学術雑誌への投稿掲載
◆研究成果情報
- 肥育素牛における導入時からの増体遅延へのUDCA製剤投与による改善効果
- リアルタイムPCR法を用いたBVDウイルス遺伝子検出法の検討
- ELISAおよびPCR法を用いた小型ピロプラズマ病の診断
- Hemoglobin bindind assay法によるウシハプトグロブリン測定法の検討
- Multilocus sequence typing (MLST)法を用いた牛サルモネラ症由来株の分子疫学的解析
- 島根県における牛ヨーネ病摘発牛の病性鑑定成績から
- 特選「しまね和牛」生産拡大事業対象農家における肥育成績に影響を及ぼす要因の分析
- 過去5年間の牛海綿状脳症(BSE)検査対象死亡牛データ解析

