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「しまね女性活躍応援セミナー」開催報告

 

平成28年6月21日(火)「しまね女性活躍応援セミナー」を開催いたしました。

おかげをもちまして、盛況のうちに無事に終えることができました。ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

 

1.開催趣旨・目的

 

 本年4月から「女性活躍推進法」が全面施行となり、その取組みを強化するため、法に基づく推進計画と一体的に「第3次島根県男女共同参画計画」を策定したところです。

 これを機会に、県内企業における女性活躍推進の取組みを促進するため、セミナーを開催します。

 

2.開催実施概要

 

平成28年6月21日(火13:30〜16:30

ホテル白3階「鳳凰の間」(松江市千鳥町20)

●参加109名

●主催:島根県

 共催:島根労働局

 後援:島根県商工会議所連合会、島根県商工会連合会、島根県中小企業団体中央会、一般社団法人島根県経営者協会、島根経済同友会、島根県中小企業家同友会、日本政策金融公庫松江支店、商工中金松江支店

 

■開催案内チラシ

 

内容

 

12:30〜 受付、開場

 

 

セミナー会場

 

 

13:30〜13:3知事あいさつ

 

島根県知事挨拶

 

 

13:35〜14:2基調講演

〔テーマ〕「女性活躍推進への取り組み

〜サントリーホールディングス株式会社の事例から〜」

〔講師〕サントリーパブリシティサービス(株)及び(株)SPSしまね

代表取締役社平井弓子氏

 

平井弓子氏講演

 

〔講演資料〕女性活躍推進の実〜サントリーの取り組み事例〜(PDF1,200KB)

 

 

 

14:35〜15:4トークセッション

〔テーマ〕「県内での女性活躍推進の取組み」
〔コーディネーター〕平井弓子氏
〔パネラー〕シマネ益田電子(株)代表取締役社石川譲氏

 (株)バイタルリード代表取締森山昌幸氏

 高橋建設(株)管理課II課課浜村久美子氏

 (株)長楽園支配伊藤美幸氏

 

トークセッション1

 

トークセッション2

 

 

トークセッション3

 

 

15:45〜16:3国及び県の事業説明

 

トークセッション

◆各社の取り組み紹介

○シマネ益田電子石川社長

・従業員は140名以上、女性が1/3弱。

・設備の稼働率を上げるために、女性を含め交代勤務を行っている。

・交代勤務は家族の支援なくしては難しい。また、交代勤務では、従業員間のコミュニケーションが取りづらいため、従業員の配偶者を招待し、バーベキュー大会などを開催し、会社に対して親近感を持ってもらっている。

・また、全従業員がグループに分かれての発表大会を一日掛けて行っている。管理部門は、より従業員が働きやすい環境をつくるにはどうしたら良いかとのテーマで取り組んでいる。

・その中で、慶弔規程において、義理の両親の場合の休暇が提案され、見直しを行った。介護の場合は、時間単位での有給休暇を可能としている。妊娠障害は3日までOKとし、賞与等の出勤率に影響させていない。

・有給休暇を増やすのは、実質の賃上げであり、中小企業での定期的な賃上げは難しい中、休暇制度の充実を図っている。

・安心して働ける環境をつくるのが一番である。

 

○バイタルリード森山社長交通コンサル、ITシステム

・40人中6割が女性でうちパート職員が18名。単純作業はパート職員に任せている。

・女性の総務課長が、入社当初、3人目の子どもを産みたい、自分が働きやすい就業規則にしても良いか、とのことで、本人(総務課長)が働きやすい就業規則をつくった。

・職員の提案で就業規則を毎年のように変えている。パート職員を1年更新にしていたら、次に出るのが不安とのことだったので、無期雇用に変更した。

・こういうことを続けていると従業員の子どもが増え、6年間位、誰かが産休、育休を取っていた。この5月に久しぶりに全員が集合した。

 

○高橋建設浜村課長

・こっころカンパニーの認定企業。

・女性活躍推進法の事業主行動計画を策定中で、7月には届け出をする予定。

・社員約100名、うち女性が10〜60代まで16名。

・子育てと仕事の両立支援のため、有休の時間単位での取得を推進している。年5日まで取得可能。小さい子どもがいる場合、急に熱が出て、迎えに行かないといけなかったり、病院で検査してから保育園に預ける場合など、一日や半日の休暇では有休が足りなくなってしまうため。子どもの看護休暇も時間単位で取れるようにしている

・今年の4月に出産した育児休業中の職員には、ノートパソコンを貸与して、仕事の状況などを情報共有し、職場復帰が容易になるようにしている。復職前には、関係部署と調整し、ワーク・ライフ・バランスに配慮した復帰をしてもらう予定。

・子どもの笑顔が、お父さん、お母さんの笑顔につながり、結果として良い仕事につながるとの考えから、今後も女性が仕事と子育ての両立ができる体制を整える取組をしていきたい。

 

○長楽園伊藤支配人

・創業148年の老舗、会社組織の確立が難しい業種。

・社長が2年前に交代し、49歳の若い社長となった。旅館業に入る前、大手の企業に勤めていたこともあり、会社としての組織を確立したいという思いから、私のような女性支配人を置くことを考えついた。

・女性も優秀な人がたくさんいる。優秀な人は女性であっても管理職となるべきと考える。社長も同じ考えで、副支配人も女性、係長などにもどんどん女性を起用している。

・マザーリングマネージメントという言葉が研修等に行くと聞かれる。管理職には女性の方が適していると思う。今の従業員は叱ってしまうとやめてしまう可能性がある。叱るな、ほめて育てよと言われる。

・社長はお客様第一主義イコール従業員第一主義である。従業員が安心して働ける場所だとお客様を大事にできる。旅館なのでお客様に対するおもてなしが重要なポイント。

 

◆女性活躍推進の取組みによる企業のメリットや課題

○シマネ益田電子石川社長

・東京工業大学の女性の先生から女性活躍で幸せに働ける人を増やすと結果的に地方が一番悩んでいる少子高齢化社会対策になるとの説明があった。

・18歳で入社した女性が、4年間で3人出産し、実質1年間しか働けず、先週退職した。

・子どもが生まれた後仕事を辞める人は全国で300万人いる。平均的な就労年数は40年くらい。前半の1/4、10年くらいを子育てに費やし、残り30年間をうまく活用すると、もっと会社として能力が高まっていく。

・メーカーさんから仕事をいただくときも、女性がいるとかわいがっていただける。仕事もスムーズに受け入れてもらえる。

・外国からの研修生や養護学校の卒業生に、女性が親切に、お姉さん、お母さんの役割をしてくれている。

・新卒者の離職は、数年間、結婚退職以外にはない。

・先日、女性にアンケートを取ったところ、管理職になりたくない理由は、残業が多い、子どもや両親を抱えている女性は残業するわけにはいかない、交代勤務で自分が休むと周りの人が対応できない、などだった。会社としての風土を変えていく必要性を感じた。

 

○バイタルリード森山社長

・非常に優秀な方に入ってきてもらっている。

・GISを使いこなすのはパート職員の方がスキルが上がっている。何も言わなくても、基礎的な資料を作ってくれるようなになっている。

・そこまで育った人が家庭の事情でやめてしまうのは大きなデメリットになる。いかにずっと続けられる環境をつくっていけるかと日々闘っている。

・女性が働きやすいためにと改善したことで、男性も働きやすくなっている。

・広島の支店の男性スタッフは、子どもが小さいとき、妻が忙しく始発のバスで仕事に行っていたので、弊社のスタッフが子どもを保育園に連れて行ってからやってきていた。

・時間の制約があり、パート職員として入ってきた人たちが力をつけている。制約がなくなってきた今では、どういう立場にしていくかを社内で検討している。

・中小企業なので、細かい制度がなくても、個別にいろいろ対応できるが、有給を取りやすい風土をどうつくっていくか、常に総務あたりはいろんなことを仕掛けている。社内で委員会も作っており風土づくりを一生懸命やっている。

 

◆女性管理職としての苦労ややりがい

○高橋建設浜村課長

・高橋建設に入ったのが昭和63年、入社当時は採石場をやっており、一般事務として入社。

・H4に人事異動があり、本社勤務となり、本社にいた女性が採石場の所長になった。高橋建設では女性でも幹部になれるという認識を皆さんに持っていただけるようになった。

・H6.10からは現場で男性に混じって電話工事の仕事に携わっていた。電話なので、電信柱を立てたり、ケーブルを張ったりという作業がある。最初に高所作業車に乗ったときは、下を見ることすらできないし、作業カーゴで上に上げられたときには立ち上がることができなくてしゃがみ込んでしまった。現場に約4年携わり、H13にまた本社の現場事務に戻った。

・現在は、積算業務や工事を施工するに当たっての資材の調達を行っている。現場を少しでも早く終わらせるためには、円滑に進めなければならないので、現場の人とのコミュニケーションが重要。

・男性とか女性の枠はなく、実力のある人は管理職に登用される、私も一生懸命やっているが、それを認めてもらえたという認識でいる。

・社長、会長に、責任者だからとお叱りを受けることもあるし、責任の重たさを重圧に感じることもあるが、もう少しがんばれという檄を飛ばされていると感じている。

・積算は奥が深くやりがいがある。まだまだ力不足だが、一生懸命がんばって、先輩だった女性の上司に追いつけるよう、がんばりたいと思っている。

 

○長楽園伊藤支配人

・約30年前、結婚して県外から入ってきた。

・家庭に当時主婦が3人いたこともあり、私は外に出ようと、働き口を探したが、保育園を探すのも大変だった。現在は、玉湯町も保育園・幼稚園が充実し、働きやすい環境になっている。

・やっと働き口を見つけ、保育園に入れることができたが、何年もかかってしまった。

・最初から正社員というのは、子どもがいたためできないと思ったが、経理をやってくれとか、社員になってくれと言われるようになり、会社からあてにされるとやりがいができてくるし、責任を持たされ、その気になって、がんばります、やりますと言ってやってきた。

・子どもが具合が悪かったり、「やんちゃ」をしたり、野球をやっていたので、土日は、今日はお休みさせてくださいという感じだった。休みにくい、早退しにくい環境だと女性が働き続けていくには難しいところがある。

・同僚が同じ女性だったり、家庭を持っているお父さんだと、苦労をわかってくれ、気持ちよく休ませてくれる。企業の基盤の上に、同僚としての配慮が大切。そういう環境だと優秀な人は残っていくし、会社も人材を損失しないですむ。

・現在は、子育てから手が離れ、仕事中心でちょこっと家事をするかなという感じ。どちらかに偏ってしまうと続けられないと思う。家庭もおろそかにしないように、会社も役職がある以上は責任を持って従業員の生命と財産を守ってあげないといけない、女性であっても男性であっても、仕事は責任をもってやらないといけないと思っている。

 

◆今後の取組みや他の企業・女性へのメッセージ

○シマネ益田電子石川社長

・若い女性を入社させると若い男性も入ってくる、そうすると若いカップルができ、子どもが産まれる。その人たちが安心して子育てでき、給料が払える会社にしたいと思う。結果的に、地方の少子高齢化も解決するのではと思う。

・男性が考える以上に女性は力を発揮してくれる。女性はもっともっと活躍できると感じている。

 

○バイタルリード森山社長

・労働力不足が顕著な中、雇用が非常に厳しい、新卒採用は本当に厳しい。

・女性に限らず、働き方に制約のある人を雇用して、多様な働き方ができる環境をつくっていかないと、企業活動は続けていけないと考えている。

・5年後10年後に向けて、働く環境をつくること、そういった環境でも利益を上げていく仕組みをつくること、管理職にはそういう宿題を出している。こういうことを考えていかないと、中小企業に明日はないと切実に考えている。

・女性が働きやすい会社をきちんと考えるきっかけとなったのは、島根県雇用政策課で、人材塾という法政大学の坂本先生の元で人を大切にする経営の大切さを学んだこと。女性だけでなく、すべての人を大切にする環境を続けていくことが一番の解決策と感じている。

 

○高橋建設浜村課長

・弊社では、女性活躍推進法以前から、会長、社長の方針で、女性の採用、幹部への登用を積極的に行っている。

・現場管理をする女性を採用し、人材育成し、女性幹部を育てる方向でやっていきたい。

・また、女性が現場で、働きやすい環境の整備も必要。今、取り組んでいるのは、現場事務所に、女性専用のトイレ、更衣室の設置など、居心地のいい環境をつくること。女性が心地よければ、男性も当然気持ちよく働ける。

・また、男女関係なく、国家資格の取得の奨励も行っている。

 

○長楽園伊藤支配人

・離職率が高くなっている。昔は、定年を迎えるまで1つの会社でいるものだったが、今は何かにつまずくとすぐやめてしまう。退職届すら親に出してもらう、メールや電話一本ということがよくある。

・離職させず、人材を確保するために、どう接し、どう能力を伸ばしていけばいいか。

・女性も男性も同じ能力を持っている。管理職は男性の仕事、というのではなく、男性と同数の女性の管理職がいていいと思う。会社組織は家庭と同じではないかと思う。家庭に父親がいて母親がいて、子どもが育っていく、という環境を会社でつくっていくのがベスト。経営者はこういったことも考慮して女性の管理職を増やしていってほしい。

 


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