弁護士 山田さくら さん
Profile
昭和53年、東京都文京区生まれ。
早稲田大法学部卒業後、平成16年に司法試験合格。
都内の法律事務所で1年余りの勤務を経て、石西ひまわり基金法律事務所に着任。30歳。
弁護士過疎解消を託された「石西ひまわり基金法律事務所」(益田市駅前町)に
今年1月、任期2年の予定で東京から着任した山田さくら弁護士です。
島根県西部・石見地区初の女性弁護士。
着任から半年たった山田弁護士に島根の印象、思いを聞きました。
島根を選んだ理由は?
弁護士の活動には、依頼者の心情や苦しみを自分のこととしてとらえる想像力が重要。
ずっと東京で育ち、このまま東京にいては、想像力の限界が来る、と環境の変化の必要を感じ、地域に密着した弁護活動をしたい、と思いました。
司法制度改革の一番大きな理念は法的サービスの拡充。
市民に身近な弁護士の存在もその理念にかなっています。
昨年、複数の新設公設法律事務所が弁護士を募集していました。
石西に応募したのは、島根は弁護士過疎地対策が進んでいることと、これまで石見部には女性弁護士がいなくてニーズが高いこと。
また、島根は若手の弁護士が多いことも理由の一つです。
島根の印象は?
島根の人はまじめで、控えめで、親切という印象です。
弁護士の仕事を通じて、島根は血縁、地縁関係を含め、それも代々にわたって、人間関係が濃いと感じています。
それは、親せき、近所、知っている人だから、と和解が成立しやすいことにつながっています。
また、日本には恥の文化があるといわれますが、島根にはそれを感じます。
自己破産は迷惑を掛けるから、と長期分割で借金を返す例があります。
仕事を受けた件数の半数近くを占める多重債務問題も、多重債務は恥、と一人で抱え込む傾向もあります。
気に入っている風景は?
萩・石見空港を降りて益田市街に向かうときに見える海や、裁判のため浜田市へJRで向かう途中の海が好きです。
東京だと、建物を含めたシーサイドの景色が売り。
島根は海そのものがきれい、と日本海を見て思いました。
空港近くに、海の見えるフランス料理のレストランがあります。
車で10分で行ける所で、月に1、2回ですが、ここへ行くのを楽しみにしています。
昼間の海の鮮やかな景色や日が沈んでいく光景、夜はイカ釣り漁船のいさり火と、時間によってさまざまな表情を見せてくれます。
休日などの仕事がオフのとき、時間がゆっくりと流れる中、まさに癒やしの風景です。
また、これまでがずっと東京のわたしには、夜は静かで、星空は広くてきれいなことも新鮮です。
島根には日本の原風景があるのかもしれません。

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