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体験田舎ツーリズム・鉄の歴史村 雲南市吉田町で歴史ツーリズム体験 日本古来の製鉄法「たたら製鉄」による良質な和鉄産地として栄えた奥出雲地方。松江藩の鉄師御三家の一つに数えられる田部家を中心に形成された鉄山師の町並みなど、往時の面影が色濃く残る「鉄の歴史村」を訪ね、古里の歴史や文化を愛し、魅力ある町づくりに取り組む人たちに会いました。

 鉄の歴史村 雲南市吉田町

 

鉄の歴史村ツーリズム

雲南市吉田町では昭和59年から、鉄の歴史博物館の整備、鉄をテーマとするシンポジウム開催など、「鉄の歴史村」として地域づくりに取り組んできた。住民の力で地域を元気にしようと、平成16年には住民有志による町づくり会社「株式会社鉄の歴史村」を設立し、ツーリズムの宿「若槻屋」をオープン。また、地域づくりに取り組む14団体で「鉄の歴史村交流推進会議」を設立し、地域を担う人材を育てる∧鉄の歴史村ツーリズム大学 を開催。「鉄の歴史村」の共同企画・共同プロモーションに一体となって取り組んでいる。

 

ゆったりとした時の中で出会う
歴史の面影と、往時のきらめき

鉄の歴史村にタイムスリップ

田部家の土蔵は、“宝永蔵”“文政蔵”のように、建設年号が蔵の名前になっています

 

坂の両側に、家並みが続く本町通り。鉄師頭取「田部家」を核に、番頭屋敷、地元有力者の屋敷などが軒を連ね、幾筋もの小路が延び、独特のたたずまいを残しています。
  その一角に、どっしりとした構えの日本家屋を発見!今回お世話になるツーリズムの宿「若槻屋」です。
  「若槻屋」はこの家の屋号で、かつての庄屋屋敷です。あめ色に輝く箱階段や釘を隠すための化粧金具、交互に組まれた障子の骨組み…。童心にかえり、屋敷をぐるぐると探検しました。
  山芋の包み揚げにキノコの和え物、鮎の塩焼き…。夕食は、「若槻屋」の支配人、藤原祐介さんの手作りです。以前、仕事で食品開発に携わっていた経験を生かし、味も見た目も一工夫が施されていて、なかなかのごちそうばかり。料理に使う野菜は主に、 エコファーマー 木村晴貞さんが育てた有機野菜とのこと。道理でおいしいはずです。
  特産品の開発や営業…と、何役もこなす藤原さん。「一つ一つ形にしていく面白さ」を語る眼差しは、純粋そのもの。古里への真っ直ぐな思いが伝わってきました。

 
田部家の土蔵は、“宝永蔵”“文政蔵”のように、建設年号が蔵の名前になっています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白壁の土塀が繁栄の歴史を感じさせます 本町通り商店とその周辺には、新潟港、三国港、芦屋港から運ばれた焼き物や工芸品が紹介されている「まち角博物館」があります 
(左)白壁の土塀が繁栄の歴史を感じさせます
(右)本町通り商店とその周辺には、新潟港、三国港、芦屋港から運ばれた焼き物や工芸品が紹介されている「まち角博物館」があります

 

鍛冶職人に変身

縁側で語らいの時。ゆっくり、ゆっくり時間が過ぎていきます

「たたら鍛冶工房」では、「和鋼小刀」作りにトライ。柄の長い鋏(はさみ)で鋼材をつまみ、鍛冶職人の杉原和樹さんの指南で、刃先になる場所を目がけ、ハンマーを一振り。けれど、うまく当たらないし、ハンマーは重くて腕は疲れるし、見かけ以上に大変。でも、小気味良い金属音と一緒に、日ごろのストレスも吹き飛び、爽快感を味わえたひとときでした。
  町内を移動中、道路脇に見つけた炭焼き窯。今でも自家用に焼いておられるのだそうです。吉田町には鉄の歴史を彷彿とさせる「財産」が残っているのです。

 

(写真)縁側で語らいの時。ゆっくり、ゆっくり時間が過ぎていきます

 

 

 

 

 

 

 

昔懐かしい箱階段! 白壁の土蔵群が、いい雰囲気 たまごかけ専用の醤油をかけて、おいしい朝ご飯をいただきました
(左)昔懐かしい箱階段!
(中)白壁の土蔵群が、いい雰囲気

(右)たまごかけ専用の醤油をかけて、おいしい朝ご飯をいただきました

 

熱い熱い、古里への思い

 その後、ボランティアガイドの岩田篤憲(あつのり)さんの案内で、本町通りを散策。田部家の前に建つ土蔵群。その数ナント!19棟。通りにポツポツと並ぶ商店内に設けられた「まち角博物館」には、北前船の交易を通じ、各地から運ばれた名品が展示されていました。本町通りでは、町並み整備や旧郵便局舎を利用した市民美術館構想も進んでいるとのこと。
 住民主体の地域づくりは始まったばかり。古里再生に懸ける思いは、鉄を溶かす炎のごとく、熱く燃え続けるに違いありません。

 

真っ赤な鋼材。落ちないよう、しっかり鋏を握りしめて 鋼材を炭の中で温め、軟らかくします ゴーグルと軍手をはめ、真剣勝負! 形はどうあれ、オリジナル小刀の完成です
(左)真っ赤な鋼材。落ちないよう、しっかり鋏を握りしめて
(中左)鋼材を炭の中で温め、軟らかくします
(中右)ゴーグルと軍手をはめ、真剣勝負!
(右)形はどうあれ、オリジナル小刀の完成です

 


アクセス・地図

【アクセス】
[車で]
●中国自動車道三次IC→国道54号→県道38号(約1時間)
●出雲空港から約45分

【お問い合わせ先】
■ツーリズムの宿「若槻屋」 
TEL.0854-74-9055 
〒690-2801雲南市吉田町吉田2566
http://www.tetsunorekishimura.co.jp/
■鉄の歴史博物館 TEL.0854-74-0043
http://www.tetsunorekishimura.jp/meguri.htm
■鍛冶の体験プログラム
(財)鉄の歴史村地域振興事業団 
TEL.0854-74-0311
http://www.tetsunorekishimura.jp/

 

 

「しまね田舎ツーリズム推進事業」

  都会から見れば、島根県全体が「田舎」といってもいいでしょう。そこで「田舎」のすばらしい自然や歴史、風土、人情にふれ、癒しの時間を過ごす新しい旅の形として、「しまね田舎ツーリズム」を提案しています。
  農林漁業体験や自然体験、地域伝統芸能体験、町並みウォークなどを通して、都市の皆さんと交流していきたいと考えています。農山漁村民泊ととともに既存の宿泊施設との連携を図りながら、滞在型のツーリズムを進めています。
  また「しまねの田舎」が大好きな方を対象に、「しまね田舎ツーリズム応援団」の制度も設けています。田舎ツーリズム情報を定期的に受取り、提言やご意見をいただく制度です。

【お問い合わせ先】

しまね田舎ツーリズム推進協議会(島根県地域政策課)

TEL:0852-22-5068 FAX:0852-22-6042

HP: http://www.pref.shimane.lg.jp/chiikiseisaku/inaka/

 


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