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島根から世界へ「幸せのバブルリング」 しまね海洋館アクアス

3頭のシロイルカが、口から空気の輪を吐き出す水中パフォーマンス「幸せのバブルリング」が、多くの人に幸せをもたらしているという。このシロイルカを飼育している「しまね海洋館アクアス」は、中国地方最大級の水族館。島根県西部の拠点施設の一つとして、さまざまな取り組みを行っている。

「幸せのバブルリング」 を披露する3頭のシロイルカ。左から雌のアーリャ、ナスチャ、雄のケーリャ

 

話題沸騰!水中パフォーマンス

 

 野生のシロイルカは、海底に水を吐き、砂の中の餌を浮かばせて食べる習性を持つ。平成17年夏、シロイルカのアーリャが水の代わりに空気の輪を吐き出して遊んでいるのを、海獣トレーナーの前原菜穂さんが偶然発見する。
  「パフォーマンスを通し、シロイルカの生態に関心を持ってもらいたい」と考えた前原さん。潜水用のボンベから出た空気をアーリャの口にため、ダイバーの合図で吐き出すことを覚えさせた。そして、同年12月から公開がスタート。見ると幸せな気分になれるという声があり、「幸せのバブルリング」と呼ぶようになる。パフォーマンスを見た来館者から「良いことがあった」「恋人ができた」など、うれしい便りが多く寄せられた。
  現在、国内のシロイルカでバブルリングが披露できるのはアクアスのみ。このパフォーマンスは世界的にも珍しく、平成18年11月に開催された国際会議「IMATA2006」(※注)では、バブルリングについて発表した前原さんが、日本人初、しかも3部門で受賞するという栄誉に輝いた。
  平成19年7月からは、3頭のシロイルカが同時にバブルリングを披露しており、パフォーマンスの独自性や価値、イメージの定着を図るため、同年9月にパフォーマンス名である「幸せのバブルリング」を商標登録している。
  入館者数は、パフォーマンスの公開を始めた平成17年度以降、毎月、前年度比増となり、平成19年度は目標の年間40万人を大きく上回る結果に結びついた。

 

(写真)「幸せのバブルリング®」 を披露する3頭のシロイルカ。左から雌のアーリャ、ナスチャ、雄のケーリャ

 

 

地域と共に、今日から明日へ

 アクアスは、開館以来、地域と共に歩んできた。メーンゾーンの一つ「しまねの海」の水槽を泳ぐ生物は、地元の漁協から供給を受けている。珍しい生物が獲れると、アクアスに連絡が入り、時にはスタッフが漁に同行することもあるという。
  館内では、「アクアサポーター」と呼ばれるボランティアスタッフも活躍している。約30時間にも及ぶ研修後、アクアスの舞台裏や飼育係の仕事現場の案内、磯の生き物にふれることのできるタッチプールの解説などを行っている。地元の石州和紙を使った工作など、体験スクールの講師も務めている。アクアサポーターは、地元を中心に総勢40数名。地域の人にとって、アクアスは「古里自慢できる宝物」だという。
  アクアスが建つ石見海浜公園の一角「はっしー広場」では、冬季を除き、石見神楽の上演や各種イベントを開催し、地域住民の交流の場となっている。現在、アクアスでは、今年7月の開館を目指して、「ペンギン館」の建設も進んでいる。
 「年間入館者数40万人が継続できる、新たな見所にしたい」と同館の相阪一寛経営課長。集客力のアップにより、石見地域の活性化につなげたいと力を込める。

 

※国際会議「IMATA2006」
IMATA(国際海洋動物トレーナー協会=世界各国の海洋哺乳類のトレーナーや獣医、研究者などで構成される組織)が主催する国際会議で、最新のトレーニングやアニマル・ケア、医療についての知識や技術、海洋哺乳類研究の成果などが、豊富な映像とともに発表される


サメを中心に魚たちが生き生きと泳ぎ回るサメの大水槽(海底トンネル)
サメを中心に魚たちが生き生きと泳ぎ回るサメの大水槽(海底トンネル)

 

「しまねの海」回遊魚の水槽では2千匹以上のマイワシが泳ぐ タッチプールで解説を行うアクアサポーター 

(左)「しまねの海」回遊魚の水槽では2千匹以上のマイワシが泳ぐ
(右)タッチプールで解説を行うアクアサポーター

「ペンギン館」では水槽の中を泳ぐ姿や水中での給餌も見られる(イメージ図) 「わんぱく探検隊」など多彩な体験スクールを開講 子どもたちに人気のアクアスランドとファミリー遊園

(左)「ペンギン館」では水槽の中を泳ぐ姿や水中での給餌も見られる(イメージ図)
(中)「わんぱく探検隊」など多彩な体験スクールを開講
(右)子どもたちに人気のアクアスランドとファミリー遊園

 

【しまね海洋館アクアス】

 日本海を望む石見海浜公園の一角に、平成12年4月にオープンした「しまね海洋館アクアス」は、島根の海や環日本海諸国、世界の海に生息する、多種多様な生き物を幅広く展示する水族館である。
  展示は約500種1万点に及び、別名「海のカナリア」で知られるシロイルカを見ることができるのは、西日本ではアクアスのみ。
  また、ふだんお目にかかれない、島根にゆかりのある生き物が、間近に観察できるのも魅力の一つ。アクアスでは、島根の神話にも登場するサメを中心とする大水槽や、島根県の県魚に選定されているトビウオの通年展示などを行っている。

【アクセス】

[車で]
●山陽方面から/浜田自動車道〜山陰道江津道路〜浜田東I.C.下車6分
●松江方面から/山陰道江津道路〜江津西I.C.下車5分
●萩・津和野方面から/国道9号〜浜田バイパスを抜けて、松江方面へ約7キロ10分

[JRで]
JR山陰本線波子駅より徒歩10分

アクアス・地図

【お問い合わせ】

●島根県立しまね海洋館アクアス
〒697-0004 浜田市久代町1117-2 
TEL0855-28-3900 FAX0855-28-3610
■開館時間/9:00〜17:00 (入館は閉館の1時間前まで)
※7/20〜8/31までは9:00〜18:00
■休館日/毎週火曜日(祝日の場合はその翌日)
(ただしG.W、7/20〜8/31、冬休み期間は休まず営業)
http://www.aquas.or.jp

■[しまね観光ナビ]ホームページ  http://www.kankou.pref.shimane.jp/

 

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