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シマネスク56号
知事対談・島根と東海地域との交流を語る

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対談する大島取締役最高顧問と澄田知事

地域環境の大切さを世界に発信した愛知万博「島根県の日」

スサノオノミコトに扮してオロチを退治する澄田知事知事■  愛知万博での「島根県の日」には、県民手づくりのミュージカル「あいと地球と競売人」を上演しました。このミュージカルは地球の環境問題をテーマとし、14年前、島根県斐川(ひかわ)町の小学6年生だった坪田愛華(つぼたあいか)さんによって書かれた漫画「地球の秘密」をモチーフにしています。愛華さんは残念なことに、この作品を書き上げた直後、脳内出血で倒れ、亡くなりました。この作品に感動した私は、平成4年にブラジルで開催された「地球環境サミット」に出席した際に、世界各国の首相に紹介しました。今では11カ国語に翻訳され、世界中で読まれ続けているんです。ミュージカルは過去10年間に県内各地で公演し、今回、万博で記念すべき30回目の上演となりました。「地球環境」がテーマの愛知万博の「島根県の日」に上演できたことは非常に感慨深く思っています。

大島■  愛知万博にぴったりでしたね。

知事■  子どもたちも関係者も練習に練習を重ねてまいりました。そして、名古屋の皆さんにも大変なご協力をいただいて、島根から全国、いえ世界に発信ができ、大変喜んでいます。

大島■  舞台も大成功でしたね。それにもまして、地元で長い年月をかけてはぐくんでこられたことが素晴らしい。それが、ある機会をとらえて世界に広がっていく。万博がその一つのきっかけになったのなら、大変うれしく思います。

 愛知万博「島根県の日」

石見神楽を披露して観客を歓迎。
 
石見神楽を疲労して観客を歓迎。
エキスポドーム前
エキスポドームで披露された石見神楽が大盛況。
エキスポドームで披露された石見神楽が大盛況。
愛知万博「島根県の日」
「あいと地球と競売人」を上演、感動の舞台となった。
「あいと地球と競売人」を上演、感動の舞台となった。
県民手作りのミュージカル

定年退職後ふるさとの地域社会に貢献する生き方

大島■  私は今、愛知のロータリークラブのガバナーをしていますが、出雲の方でとても元気な同僚がいらっしゃいます。島根・鳥取・岡山3県のガバナーをなさっている方で、1915年生まれの90歳の方ですから、おそらく世界最高齡のロータリーガバナーです。私でさえ外国に行けば、70歳にもなってご苦労さまと言われるんですが、さらに上ですからね。そうした元気にあやかりたいです。

知事■ そうですね。高齢といいますと、今、だんだん団塊の世代が退職期を迎える時期にきています。本県からも団塊の世代の方が東京や名古屋、大阪に出かけていって働いています。一方で島根県は、人口が年々減少していて、少子化・高齢化が進んでいます。地域に活力を与えるためには、その地域に住んでいただける方がいることが大切です。一つの取り組みとして、私の名前で「Uターンして、島根にお帰りなりませんか」と今年3月から1万8000通ばかりそうした方に手紙を出しました。そうしたら5月上旬までに約1700通もの返事をいただきました。

大島■  すごいですね。2万通近くも。また1700通もの返事があったところがすごい。手紙一本でもいいから、きっかけがもらえるのはうれしいですね。ふるさとには、自分の思い出の道、森、お寺のたたずまい、そうした面影が残っている。またそこには、かつての友達がいて親戚がいますからね。

知事■  いただいた返事の中には、家族もいるし、すでに都会に居を構えていて、すぐにとはいかないが、退職を迎えたら、ふるさとに家を作り、あるいは自分の実家に帰って生活がしたい、ちょっとした菜園でも作って、悠々自適の生活をしたい、といったふるさとに対する強い思いがあるということがわかりました。

大島■  いや、実際にUターンするとなると難しいですよね。夫婦の出身地が別だと余計に。また、新しい地域社会にうまく溶け込めるだろうかという心配もあります。

知事■ そして、何よりもふるさとに帰って住むだけじゃなく、社会のために役に立ったり、何かできる仕事があることが大切だと思います。

大島■ そうでしょうね。

知事■ 退職後、都会から帰ってきた方で、松江の観光振興に一肌脱いでいらっしゃる方もあります。今回いただいた返事に対して、それぞれにどういうことをして差し上げればUターンにつながるのかを考えていきたいです。

大島■私どもの大学の同窓生でも、だんだん勤め先がある方が少なくなりましたね。随分、地方出身が多かったと思いますが、ふるさとに帰っている人は少ないですね。本当は、もっともっと地元へ帰り、仕事をした方がいいと思いますけどね。

知事■今に地方に住んで元気に仕事をしているのは大島さんと私の2人になるかもしれませんよ。(笑)

大島■(笑)地方にいるからいつまでも仕事があったんだよと、声を大にして言わなければならないと思っているんですよ。

知事■そのとおりですね。今日は、ありがとうございました。

大島■ありがとうございました。

知事対談 

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