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シマネスク56号
知事対談・島根と東海地域との交流を語る

page.1-page.2澄田信義・島根県知事大島宏彦・中日新聞取締役最高顧問





















 

澄田信義(すみた・のぶよし)

島根県知事
昭和10年島根県出雲市生まれ。
東京大学法学部卒。和歌山県警察本部長、日本国有鉄道常務理事を経て、昭和62年より現職。
現在5期目。

 大島宏彦(おおしま・ひろひこ)

 

中日新聞取締役最高顧問
中日ドラゴンズ名誉オーナー。
昭和9年生まれ。愛知県出身。
昭和32年東京大学法学部卒業後、中部日本新聞社(現・中日新聞社)入社。43年ワシントン特派員、58年専務、59年副社長を経て62年社長に就任。平成9年会長、15年取締役最高顧問となる。10年名古屋商工会議所副会頭に就任。澄田知事とは大学の同級生。

 

深めたい、活力あふれる東海地域と島根のつながり 大島取締役最高顧問と澄田島根県知事

知事■  今年の3月23日、名古屋市中区にある中日ビル4階の「全国物産観光センター」の一角に「島根県なごや情報センター」を開設しました。開設にあたり、大島さんにはいろいろとご協力をいただき、ありがとうございました。おかげさまで、東海地域への情報発信など、順調に仕事が進んでおります。

大島■   こちらこそ立派な情報センターを開いていただき、お礼を申し上げます。島根県の情報がすぐ手に入ると、県人会の方などにも、とても頼りがいのある施設だと評判です。

知事■   名古屋へは、「東海県人会」の総会に出席させていただくため毎年訪れますが、来るたびに名古屋駅の周辺が発展していて非常に驚いています。昨年は中日ドラゴンズが優勝するというニュースもありましたが、全国が景気低迷であえいでいる中で、東海圏は非常に元気がいいというお話をよく聞きます。なぜ、そんなに元気がいいのですか。

大島■   確かに、この地域は元気がいいと皆さんに褒めていただきます。その中にドラゴンズの優勝まで入れていただいたのですが、これもちょうど愛知万博の前で弾みがついたと喜んでいます。幸い空港も予定より1カ月も早く、経費も安く、公共事業の常識を破った格好で開港できました。しかも万博開幕よりも早く完成したことで、混乱なく空港の運用ができました。偶然にうまくいったこともあるかと思いますが、やはり一生懸命やっていたからこそうまくいったこともあります。そういった部分を見ていただいて、皆さん方には、「この地区はよくやっている」という評価をいただいたと思っています。

知事■   空港が1カ月も早く完成したのはすごいですね。この3月、「島根県なごや情報センター」がオープンしたときに初めて空港へ降り立ちました。なかなか素晴らしいですね。港もあれば電車でも入 れて、高速道路を含めてきちんと国内交通と連携している。しかも、非常に効率的にできている。 

大島■  そして、元気がいいと言われる一番の要因は、やはり企業です。本社機能を他の地域に移さなかったことがポイントではないですかね。地元に本拠地を構えている会社が大きくなっているということです。それに加え、例えばトヨタの最高顧問の豊田英二さんは、工場の近くに住んで自分の車で通勤しておられました。それもトヨタの新車が出ると、自分で運転し、少しでも時間が空くと、工場を見に出かける。そうした姿勢もあるのではないですかね。

知事■島根県にもホシザキ電機、スター精機、東建リーバ、ネスター、都築紡績など、名古屋から本県へ進出していただいて、とても喜んでいますし、まだまだこの地域の企業に来ていただきたいと思っています。またホシザキ電機は島根から出て名古屋に定着し、そして工場を島根に設置された。その縁で島根へも名古屋から多くの方に来ていただいています。

大島■縁を生かして広げていくという、とても良い例だと思います。

知事■私どもも、元気な東海地域とのこうしたつながり、縁を大切にしていきたいと思っています。

 県民みんなで「おもてなし」観光立県“島根”を目指して

知事■  お母さまは、島根県のご出身とうかがっています。島根にお出かけになる機会もあると思いますが、島根の印象はいかがですか。

大島■  島根のすごいところは、歴史を持っているという点です。特に出雲大社など歴史が深い。神社仏閣を中心に、自然などと組み合わせていくとまた別の展開がありますね。また島根県には鉄の文化もあり、もっと関心を持たれてしかるべきと思いますね。

知事■ 島根県は出雲・石見(いわみ)・隠岐にそれぞれ良い所があり、平成19年の世界遺産登録を目指している大田市の「石見銀山」など、自然が豊かで歴史文化も発達しています。今、島根県の観光客は年間およそ2500万人で、このうち名古屋からが、平成16年は約23万人でした。名古屋市が人口約220万人の大都市なので、今以上に名古屋圏と交流を持つためには島根をもっと知っていただき、観光中心に交流を進めたいですね。

大島■  私はまだ隠岐に一度も行ったことがないんですよ。飛行機を連絡すればそんなに遠くないですよね。

知事■  今、隠岐へは飛行機では出雲空港と大阪から便があり、船だと七類港と加賀港からフェリーと高速船が発着しています。船もいいですよ。高速船だとどちらの港からでも約1時間です。今の隠岐観光は海洋体験も、魚釣りもでき、後鳥羽上皇以来の歴史や文化も楽しめます。平成18年完成予定で、ジェット機が発着できる空港を整備していますので、ぜひお越しください。

大島■  ぜひとも行きたいです。

知事■ 来年の4月から5月には、デスティネーションキャンペーンを実施する予定にしておりますし、観光トップブランドの創出事業や「ふるさと案内人」制度などで観光振興を進めていきたいと思っています。

大島■ いろいろとお考えですね。今のお話の「ふるさと案内人」とは、どんな事業ですか?

知事■県民が「ふるさと案内人」となって、自分の地域や得意分野で観光客の方を「おもてなし」しようという取り組みです。田植え、山歩きの案内、ワラ細工の手ほどき、地元の昔話、魚釣り、何でもいいんですよ。得意とするものを登録し、観光客の方と楽しみながら島根のよさを伝えようということです。

大島■地域によって独特の観光体験ができるんですね。

知事■また島根県では今、「しまね田舎ツーリズム」の取り組みを始めていて、農業・林業・漁業を体験し、農家や漁師の家に民伯をしてもらえるシステムを作りました。田舎ならではの生活、楽しみ方を体験し、満足していただけたらと思っています。

大島■それは楽しみですね。

観光トップブランドを目指す重点化3地域とそれぞれのテーマ
【松江・出雲地域】
「神在月の出雲路探訪
~八百万の神々が集う縁結びの郷~」
出雲大社
出雲大社
【益田・津和野地域】
「日本の歴史・
日本の心のふるさとに出会おう」
造り酒屋
“山陰の小京都”城下町津和野
【隠岐地域】
「島まるごとテーマパーク
~島ならではの体験ゾーン~」
牛の海泳ぎ
知夫村独特の風習「牛の海泳ぎ」

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