



『ゆるりの里』
島根県美郷(みさと)町に誕生した民泊の体験型観光施設「ゆるりの里」。農山村体験と宿泊は石田さんのお宅などで受け入れ、食事は、前田清美さんが経営する「創菜料理・ゆるり」で。入浴は町内に湧き出る源泉掛け流しの「千原(ちはら)温泉」と、東隣の飯南町の温泉「加田(かだ)の湯」にそれぞれ1回ずつ、もしくは気に入った方を2回利用できる。田舎ならではのゆったりとした時間と、温かい人々に触れ合える農村体験が楽しめる。
「ゆるりの里」代表の石田さんご夫婦


庭先も野山も花盛り

のれんをくぐり、今夜泊まる石田家の奥様と、やはり民泊を受け入れている高橋のおばあちゃんにごあいさつ。高橋さんがこれからフキを炊かれると聞いて、さっそくお手伝いすることにしました。慣れない鎌の使い方を教わりながら、裏山で旬のフキをゲット。新鮮なフキを持ち帰ったのは台所でなく庭先でした。そこには大振りのかまどの上に年季の入った鉄鍋が鎮座していてビックリ。薪を入れながら庭から見下ろす里の景色が気持ちよく、フキが炊きあがるまで、水をきらめかせながら田んぼを渡る風の軌跡を眺めていました。(高橋のおばあちゃんと石田さんの2軒が宿泊先です)
(写真左から)
・古民家を改築した広々とした創菜料理「ゆるり」の店内。
お座敷に柔らかい灯がともるころお待ちかねの夕食です。
・朝食は有精卵の卵焼きが食卓に並びます。
・ミツバチを飼っているおじいさんに巣箱を見せてもらいました


ご主人の創り出す料理に目も舌もおなかも大満足
さて「ゆるり」に帰ると、ベランダからは暮れるにつれて蛙の声がそこかしこに。6月には蛍も加わって、里の夜を彩るそうです。風呂上がりのビールを片手に、なんてぜいたくな夕暮れのひととき…。
夕食は創菜料理という名にふさわしく、旬の山菜や野菜を中心に地元ならではの食材がいっぱい。大胆かつ繊細、素朴なのにゴージャス!ご主人の創り出す料理に目も舌もおなかも大満足です。
夕食を終え外に出ると、それは見事な星空。星がこんなにたくさんあるなんて…。田舎のすごさって夜の暗さにあるのかもしれません。星明かりの下、今夜の宿である石田さんの家に着きました。温かく迎えてくださったご夫婦に、この日体験して感じたことを、まるで子どものように自慢したのでした。
夕食は江の川産干鮎がメインの地産野菜たっぷりのすき焼き。
(写真左から)
・前田さんの店、創作料理「ゆるり」で食事。
・フキはゆでてから皮をむきます。
・裏にはに畑でとれたばかりのみずみずしい旬の野菜


(左)「加田の湯」湯上りもゆっくりくつろげる充実した設備。
(右)「千原温泉」秘湯中の秘湯です。体にききそう。
懐かしいふる里に行ってきたような気分です。
田舎にステイする。それは里の時間と恵みと気持ちを共有することだと実
感。ゆったりとした時間を過ごして帰路に着きながら、懐かしいふる里に行ってきたような気分です。また“ゆる~り”したくなったら、訪ねたいと思います。(ルポ/藤山晶子)

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【お問い合わせ先】 創菜料理「ゆるり」電話0855・75・0607 【住 所 】 島根県邑智(おおち)郡美郷町上川戸314 【アクセス 】 広島方面から/約2時間 三次I.C~国道54号~美郷町 三次I.C~国道375号~美郷町 出雲市~国道9号~国道375号(または54号) |
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