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しまねの海岸

海岸のおはなし

 海岸は海と陸の境界にあたり、いろいろな地形が混在しています。浜の海岸は波打ちぎわまで人が行くことができるところも多く、海水浴や潮干狩りなどの場として広く活用されています。岩礁(がんしょう)や崖の海岸には、その美しい景観から、名勝として人々に親しまれているところがたくさんあります。島国である日本では、海岸は国民の共有財産として昔から大切にされてきました。現代では、津波や高潮、波浪などの自然災害や侵食による被害を受ける恐れのある地域を「海岸保全区域」として指定し、守っていく施策がすすめられています。
「海岸保全施設」は海岸を保全するために欠かせないものです。

 

代表的な海岸保全施設

堤防工(ていぼうこう)


陸地より高く築いた構造物。海水の侵入を防止するとともに、陸地が侵食されるのを防止する施設。
直立堤防、緩傾斜堤防など

 

護岸工(ごがんこう)


陸地より低く築いた構造物。陸地が侵食されるのを直接防止する施設。
直立護岸、緩傾斜護岸など

 

突堤工(とっていこう)


海岸から海に突き出た形に築いた構造物。海岸に平行した流れによる砂の移動を止める施設。
突堤、T型突堤

 

離岸堤(りがんてい)


海岸から少し沖に海岸線とほぼ平行に築いた構造物。波を直接ぶつけて弱めるもので、上部が海面上に現れている施設。

 

人工リーフ(じんこうりーふ)


海岸から少し沖に海岸線とほぼ平行に築いた人工的な暗礁。上部の幅をかなり広くとることで離岸堤と同じ効果がある施設。

 

消波堤(しょうはてい)


汀線(ていせん・波打ちぎわ)に沿って連続または不連続に築いた構造物。

 

養浜(ようひん)


海岸に人工的に砂などを入れること。

この中には以前から採用されていたもののほかに、新たに導入された整備方式も含まれています。従来は直立堤防(護岸)や消波工により、海岸を「線的に防護する」のが一般的でした。この方式だと、侵食の激しい海岸では、年数がたつにつれて砂浜が後退し、堤防が倒壊したり、波が堤防を越えてしまうようになる場合がありました。そこで考えられたのが複数の施設により、波の力を分散させて受け止める「面的に防護する」方式です。これにより、施設の耐久性を高めることができ、かつ、海浜の利用、景観に配慮した施設ができるわけです。具体的には、沖合に施設(人工リーフなど)を築いて波を弱め、陸側にはゆるやかな堤防(護岸)などを整備します。

線的防護方式から面的防護様式への変換イメージ
線的防護方式から面的防護方式への転換イメージ



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河川課

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