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トンネルの点検、維持管理

 松江県土整備事務所では、これまで18トンネルを整備してきました。古いトンネルは、整備後約50年近くになるため、施設の老朽化対策が必要です。

 トンネルを効率的に維持管理するために、5年に1回の頻度を基本に近接目視で点検し、健全性を把握した上で計画的に施設の修繕を行います。

トンネルの定期点検

 高所作業車で覆工コンクリートや照明施設、換気施設等を近接目視、打音検査、触診し、コンクリートの変状やボルトの緩み等に異常がないか点検します。

高所作業車による点検打音検査

トンネルの詳細調査・設計(一例)

これまでの点検結果をもとに詳細調査を行い、具体的な対策工法を決定します。

 電磁波レーダによりトンネル背面の空洞の有無を調べます。

電磁波レーダ探査電磁波レーダ探査の模式図

 簡易ボーリング機で覆工コンクリートを削孔し、覆工厚やCCDカメラで覆工背面の空洞状況を確認します。調査後、削孔した穴はモルタル等で復旧します。

簡易ボーリング機による覆工コンクリートの削孔状況CCDカメラによる覆工背面の空洞観察

トンネルの修繕工事(一例:檜山西トンネル)

 トンネル背面の空洞部にモルタルを注入し、空洞部の安定化対策等を行います。

トンネル背面モルタル注入状況

 覆工コンクリートのひび割れに有機系の樹脂を注入し、ひび割れ部の補修を行います。有機系樹脂の他にポリマーセメント系材料、セメント系材料などを用いることもあります。

エポキシ樹脂注入状況注入完了

トンネル覆工コンクリートの剥落を防止するため、FRPネットを接着します。FRPネットの他に繊維シートを用いることもあります。

FRPネット設置状況FRPネット設置完了

コンクリートの打継目やひび割れ部からの漏水を路面や歩道部の排水施設に導水し、漏水対策や凍結防止対策を行います。

導水工設置状況導水工設置完了


お問い合わせ先

松江県土整備事務所

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