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安蔵寺山ブナ巨木林

  • 所在地

津和野町下横道、吉賀町上高尻、益田市匹見町三葛(地図【マップonしまね(外部サイト)】

 

  • 交通案内

1.自動車

(1)津和野町役場から車で約40分。登山道は山頂まで約5.2km。所要時間は約2時間30分
(2)吉賀町役場から車で約30分。登山道は山頂まで約2km。所要時間は約1時間30分。
(3)益田市匹見総合支所から車で約25分。登山道は山頂まで約3km。所要時間は約2時間。

 

  • 地域概要

 安蔵寺山(1263m)は、津和野町の東端、吉賀町の北端、益田市匹見町の南端の1市2町にまたがる山で、西中国山地国定公園の西端部に位置している。

 中世、平安末期に密教仏道の修業を行う安蔵寺が山頂近くに存在したという伝説から安蔵寺山と呼ばれており、3地域にはそれぞれに木仏像と伝説が残されている。

 3地域からの登山道は、それぞれ整備されており、趣の違った登山を楽しむことができるが、安蔵寺山の植生の特徴である原生的なブナ帯を楽しむには、津和野町からの登山ルートが良い。

 標高約800mから山頂にかけて広がるブナ林の中には、胸高直径1m以上のブナの巨木が多数見られ、西中国山地を代表する「ブナ・クロモジ群落」を形成している。この林の中には、ブナをはじめ、ミズナラ、アシウスギ、カエデ類、オオカメノキ、クロモジ、チマキザサ、ツルアジサイ、サルナシなどの高木、低木、草本類、ツル植物などの様々な種類の植物を見ることができる。

 野鳥も多く生息しており、春から初夏にかけての早朝に登山すると、野鳥のさえずりを楽しむこともできる。

 また、ツキノワグマの生息地でもあるので、登山を楽しむ際にはクマ避けの鈴やラジオ、笛などを携帯しておくと良い。

 津和野(日原)ルートは、同町横道の奥谷駐車場から中国自然歩道で益田市匹見町との町境の七村峠へと、まずは谷歩き。峠からは、中国自然歩道の安蔵寺山支線へと分かれて、尾根歩き。尾根歩きの最初は、豊富なカエデ類とサワグルミの純林等が迎えてくれる。途中、胸高周囲約5mのミズナラの巨木が見えたなら、ほぼ中間点である。その後、尾根の起伏が大きく三度続くと、安蔵寺があったと云う寺屋敷に到着する。ここは、一部分が湿地になっておりコパイケイソウの群落が見られる。寺屋敷から10分ほどで山頂に到着する。山頂からは、西中国山地を代表する山々をはじめ、秋のよく澄んだ日には四国の石槌山が見えることもある。

 安蔵寺山のイベントは、5~6月頃にブナ林自然観察会、10月~11月頃にハイキング等、登山会が開催されているので、町役場か町教育委員会へ問い合わせてみるのもよい。

 

安蔵寺 頂上からの風景


安蔵寺山の案内図

 

(令和3年11月更新)


お問い合わせ先

自然環境課

島根県庁 自然環境課   〒690-8501   島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階
   Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係)
           0852-22-5348/6433(自然公園施設係)
   0852-22-5347/6377/6516(自然保護係)
           0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係)
   Fax:0852-26-2142
   E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表)
                 shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)