果樹の難防除病害白紋羽病防除に取り組んでいます
長年、果樹を栽培するとキノコの仲間である白紋羽病が発生し、徐々に樹が枯れ、廃園になることもあります。白紋羽病は防除が難しいため、県内のブドウや梨等果樹産地では深刻な問題となっています。
農林大学校の果樹園でも長年にわたりブドウや梨等が栽培されており、白紋羽病が発生しています。平成26年は、土に農薬を潅注しましたが期待した効果が得られませんでした。平成27年は、キノコの病気を引き起こすトリコデルマ菌を使いキノコの仲間である白紋羽病の防除を試みましたが効果がありませんでした。
一方、白紋羽菌は40℃に5時間遭遇することで死滅すると言われております。そこで、今年度は家庭用の給湯器と潅水用点滴チューブを利用した温湯潅注機を自作し白紋羽病の防除に取り組んでいます。この方法だと農薬による土壌汚染がありません。また、高温処理することでトリコデルマ菌やバチルス菌等の有用菌が増殖し果樹の生育促進になることも期待されます。
参考資料独立法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所発行「白紋羽病温水治療マニュアル」
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