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農村基盤の整備

ほ場整備事業

 松江県土整備事務所管内では平成23年度に松江市で1地区の整備が完了し、現在は安来市で3地区の整備を実施しています。

 ほ場整備は、農業機械を大型化して営農効率を向上させるのに障害となっている小区画で不整形なほ場を大きく整形し直し、営農に必要な農道・用水路・排水路等を併せて整備します。

 また、ほ場整備をすることにより、地域内に散らばっている個人所有の農地を一箇所に集める「集積」を併せて実施することにより土地の利用条件を向上させています。

 

 


松江市でのほ場整備

 

 松江市では、島根半島の東側に位置する大山隠岐国立公園として指定されている美保関町千酌において整備を実施し、平成23年度末に竣工しました(外部サイト)。

 

 

【千酌地区】(松江市美保関町千酌)

 整備面積A=23.3ha

 整備期間平成18年度〜平成23年度

 整備費用510百万円

千酌地区の完成記念碑千酌条里制遺跡出土遺物

 

 

 千酌地区は枕木山から日本海に注ぐ千酌川の河口付近に位置しており、町内で最も大きい穀倉団地であり、古代には「出雲風土記」に記載されている「千酌駅(ちくみのうまや)」として隠岐海路の要衝地であったと推定されています。

 

 ほ場整備に伴い文化財の調査を行ったところ、これを裏付けるように「修理田(しんで)遺跡」や「中殿遺跡」から須恵器、士師器等の土器片や条理制により管理されていた痕跡である「千酌条里制遺跡」も確認されています。

 

 このように、古くから島根半島の要所として稲作が行われていた千酌地区では、ほ場整備を契機とし、平成23年4月には「農事組合法人ちくみ」が設立され、農地の集積・農業機械の大型化等による経営規模の拡大と農業経営の合理化に向けた取り組みが実施されています。

 

千酌地区全景

 

 

 

 


安来市のほ場整備

 

 

 安来市では市街地から約4km南に一級河川伯太川と飯梨川を遡った位置に広がる約800haの能義平野において、平成8年度から順次県営のほ場整備を実施しており、現在は能義第二地区、大塚地区、安田地区の整備を進めています。

 

 能義平野は県下でも有数の穀倉地帯であり、平野内では稲作の外にもほ場整備を契機とした大規模(100ha規模)な大豆生産や、「安来節:どじょう掬い踊り」にちなんだドジョウの養殖が行われています。

 

 また、世界に認められた日本一の庭園を持つ足立美術館の存在や、水田への冬期湛水によりねぐらを確保したコハクチョウやマガンなどの越冬地となっていることから、観光地としても魅力のある地域です。

 

 ほ場整備事業では、大正から昭和初期にかけて整場されていた1,200m2(60m×20m)区画の水田を、10,000m2(100m×100m)区画に拡大するとともに、大型営農機械に併せた農道の整備、用排水路のパイプライン化、暗渠排水を兼ねた地下かんがいシステムなどを実施しています。

 

 この新しい地下かんがいシステムは農林水産省が選ぶ新技術「農業新技術2008(外部サイト)」に掲載されております。

また、開発元の独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(外部サイト)及び株式会社パディ研究所(外部サイト)にも掲載されております。

安来市能義平野のほ場整備

 

 

【実施地区】

 能義第二地区(安来市赤崎町・沢町・利弘町・飯生町)

 整備面積:A=172.7ha

 整備期間:平成20年度から平成27年度

 整備費用:3,000百万円

能義第二地区航空写真

能義第二地区(赤枠内)の整備前に撮った航空写真

 

 

【実施地区】

 大塚地区(安来市大塚町・鳥木町)

 整備面積:A=97.9ha

 整備期間:平成23年度から平成32年度(予定)

 整備費用:4,200百万円

大塚地区航空写真

 

 

【実施地区】

 安田地区(安来市伯太町)

 整備面積:A=57.4ha

 整備期間:平成27年度から平成32年度(予定)

 整備費用:1,600百万円

安田地区位置図

 

 

 

 


その他のほ場整備について

 

島根県農林水産部の農村整備課の「しまねのほ場整備」に事例紹介があります。

 

 

 

 

 

能義第二地区、安田地区に関するお問い合わせは

 ほ場整備第一課0852-32-5653(直通)

大塚地区に関するお問い合わせは

 ほ場整備第二課0852-32-5656(直通)

 

かんがい排水

 農作物の栽培に必要な農業用水の安定的な供給と農作物の洪水被害の軽減や農地の排水不良解消を目的に農業用の用排水施設の新設や改修を行います。

(用水路、排水路、ダム、頭首工(堰)、揚水機場、排水機場等)

 

 

【実施地区】

 東潟ノ内地区(松江市浜佐田町)

 

1.工事内容:排水機場1箇所

2.工事内訳:1排水樋門(更新)8門

 2排水ポンプ(更新)φ1800mm2台、φ500mm1台

 3除塵設備(新設)3台

 4上屋補修1式

 この排水機場は、佐陀川の右岸側の農地、農業用施設などが冠水しないように、洪水時に排水ポンプ

 を運転して、地域内の水を強制排水する施設です。

 排水機場が造成後40年以上を経過し、老朽化が著しく、点検修繕が頻繁で維持管理及び施設機能低

 下による運転管理に支障が生じているため、設備を新しく更新するものです。

3.施工年度:平成21年度〜平成26年度

4.東潟ノ内地区位置図

東潟ノ内地区位置図

 

 

 

5.工事内訳の説明

 1.排水樋門(更新前)

排水樋門(更新前)

造成後40年以上経過し、老朽化が著しくゲート操作ができなくなるなど支障を生じていました。

 

 

排水樋門(更新後)

更新後の排水樋門

排水樋門及び操作設備を更新したことにより、ゲートの操作性が向上し、排水ポンプの効率的な運転が可能となりました。

 

 

2.排水ポンプ(更新前)

排水ポンプ(更新前)

造成後40年以上を経過し、排水ポンプ設備は老朽化が著しく、排水能力の低下と運転管理や維持管理に支障が生じていました。

また、従来のポンプを運転するためには、最初に真空ポンプなどの補機類の運転を順次手動で操作していかなければ本体ポンプを始動させることが出来ず、熟練した管理者でなければ運転が出来ませんでした。

 

 

排水ポンプ(更新後)

更新後の排水ポンプ

 

 

操作盤(更新後)

更新後の操作盤

排水ポンプ設備を更新したことにより、設備の性能向上による排水能力の向上、ポンプを駆動するディーゼルエンジンの燃費向上等による運転管理費の低減が図られました。

また、操作盤のスイッチを押すだけで必要な補機類が自動で順次運転し、本体ポンプが運転開始するよう自動化したことにより、洪水時の排水作業も確実かつスピーディな対応が可能となり、安心して営農が続けられるようになりました。

 

 

3.除塵設備(更新前)

更新前の除塵設備

従来は、固定式の鋼製スクリーンが設置してあり、スクリーンに堆積したゴミは熊手などをつかい人力で掻き揚げて処理していました。特に、梅雨、台風等で排水ポンプを運転するときは多量のゴミが流れ込むため、受益関係者の方々の協力により作業を行われていました。

しかし、迅速な対応が出来ないことや、長時間異常気象が続いた場合作業者の確保が困難なこと、作業は大変な危険を伴うなどから、ゴミ処理が間に合わず度々ポンプの運転に支障をきたすことがありました。

 

 

除塵設備(更新後)

更新後の除塵設備

自動除塵設備の設置により、スイッチ操作ひとつでゴミを掻き揚げて、ベルトコンベヤによりゴミ溜マスまで運搬されます。迅速かつ安全にゴミ処理が行われるようになりました。

 

 

(参考)平成18年の洪水被害状況

平成18年7月豪雨災害では、佐陀川が氾濫し、周辺の農地や道路などが冠水しました。

(参考)平成18年の洪水被害状況

 

 

 

 

 

東潟ノ内地区に関するお問い合わせは

農村整備課0852-32-5650(直通)

 

基幹水利施設ストックマネジメント事業

 国、及び県が造成した基幹的水利施設を対象に、施設の機能を長期にわたり保全するため機能診断を行い、施設の機能保全計画を策定した上で、補修等の対策工事を行います。

水利施設整備事業(基幹水利施設保全型)

【実施地区】

 揖屋地区(松江市東出雲町)

 整備内容:国営中海干拓事業の一環として整備(S48供用開始)された、揖屋干拓地の排水機場の基幹水利施設(排水ポンプ、除塵設備)の補修・補強

整備期間:平成25年〜平成27年

揖屋地区排水機場揖屋干拓地排水機場の補修・補強

 

農地防災事業

 農地や用水路・排水路・ため池・堰・水門などの農業用施設を、自然災害・地すべり被害などから守るための工事を行っています。

 また、豪雨・台風・地震・津波などの異常などの天然現象によって被害を受けた、農地や農業用の用水路・排水路・農道・堰・ため池などを直すための災害復旧事業も担当しています。
なお、災害復旧事業の直接の窓口は市役所になります。

 

 

 農業用河川工作物応急対策事業

【実施地区】

 堂の前地区(安来市清瀬町)

 整備内容:安田川にある老朽化した堰の改修

 整備期間:平成21年〜平成23年

 整備費用:111百万円

堂の前地区整備前

整備前

 

 

堂の前地区整備後

整備後

 

 

 昭和40年代に建設されており老朽化が著しく、また大水により堰が変状したため普段の操作が難しくなり、洪水時には堤防を超えて川の下流への浸水被害が発生する恐れがあるため堰を改修しました。

 現在は、安来市鳥木町地内(鳥木地区)において、吉田川にある堰の改修を実施しています。

引き続き、管内にある老朽化した農業用の河川工作物の改修を順次行っていく予定です。

 

 

 

 

 

農業用河川工作物応急対策事業の鳥木地区に関するお問い合わせは

ほ場整備第一課0852-32-5653(直通)

 

その他の農地防災事業に関するお問い合わせは

農道・防災課0852-32-5658(直通)

 

 

 

 

 


ため池整備事業

 

 大規模な地震等の発生に伴って決壊その他の事故による被害を生ずるおそれのある農業用ため池や、老朽化した農業用ため池の改修を行っています。

県内にある農業用ため池の緊急点検結果に基づき、危険順位の高いものから改修しています。現在、松江市西生馬町の半田池、東出雲町の湯谷池、古曽志町の京塚池、そして大垣町の室屋池の4つのため池の整備を進めています。

〈施工事例〉

改修後のため池

改修後

 

 

 

【実施地区】

 半田地区(松江市西生馬町)

 事業名:農村地域防災減災事業

 整備内容:ため池堤体改修

 整備期間:平成24年度〜平成27年度

半田池整備状況

半田池

 

 

 

 湯谷地区(松江市東出雲町)

 事業名:農村地域防災減災事業

 整備内容:ため池堤体改修

 整備期間:平成24年度〜平成27年度

湯谷池整備状況

湯谷池

 

 

 

 

 

ため池等整備事業に関するお問い合わせは

 農道・防災課0852-32-5658(直通)

 農村整備課0852-32-5650(直通)

 


お問い合わせ先

松江県土整備事務所

〒690-0011
松江市東津田町1741番地1
島根県松江合同庁舎
電話(0852)32-5719
ファックス(0852)32-5763 
E-mail:matsue-kendo@pref.shimane.lg.jp