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現代の名工(卓越した技能者厚生労働大臣表彰)

 卓越した技能者表彰(厚生労働大臣表彰※外部サイト)は、国内最高水準の技能を有する、現役の卓越した技能者を表彰することによって、広く社会一般に技能尊重の気運を高め、技能労働者の地位及び技能水準の向上を図ることを目的として、昭和42年から実施されています。

 

 島根県内では、平成28年度までに63名の方が現代の名工として表彰されました。

 

平成28年度受章者

 後藤重夫さん(建築板金工)

出雲大社本殿や三徳山佛寺投入堂を始めとする国宝や重要文化財など多くの神社仏閣の銅板葺きや鬼板加工・千木加工などの銅板工事を手がけてこられました。特に、長年の経験を活かした箕の甲葺きは、他の追随を許しません。
また、業界の指導的役割を担い、後進の指導・育成にも尽力するほか、ものづくりマイスターとして「中学生ものづくり体験教室」等を通じ、ものづくりの楽しさを伝えるなど技能振興にも貢献しておられます。

 

 岡田三史さん(畳工)

畳工として長年従事し、「稲わら畳床」を用いた手縫いでの畳づくりを得意とし、框縫いの力加減が絶妙であり、年数が経っても隙間が出来ないなど高い技能を有しておられます。
また、神社仏閣で使用される有識畳の作成に優れ、特に、厚畳の製作に卓越し、業界の第一人者でもあります。ものづくりマイスター・全技連マイスターとして「中学生ものづくり体験教室」等を通じ、若年者の育成にも積極的に取り組んでおられます。

 

平成27年度受章者

 川平正男さん(紙手すき工)

原材料の栽培から製造まで一貫して行う石州半紙制作の第一人者。
独自の技能を探求し、糸や紙布への加工のために、紙をすく状態から色づけするなど、熟練した技に現代の技術を融合する卓越した技能を有する。
技術者講習の開催、地元小学生の卒業証書作成のための紙すき指導、平成21年のユネスコ無形文化遺産登録に尽力するなど、伝統技能の継承や地域振興にも貢献されています。

 

 天川昌実さん(日本料理調理人)

日本料理調理人として四季を表現した料理に手腕を発揮し、地産地消をモットーにした創作料理は卓越し、郷土の食材を多様に活かして、彩り豊かで心のこもった日本料理の伝承に励んでおられます。

また、技能検定の中央試験委員として委嘱を受けているほか、「全調協食育フェスタ」にて調理技術コンクールの審査員を務めるなど、調理師の資質・技能向上及び業界の発展にも貢献されています。

 

平成25年度受賞者

内田文雄さん(算盤製造工)

雲州そろばんの187ある手作り工程に必要な道具や刃物作りを自ら行い、全工程を一人で作り上げる技能は、業界の第一人者です。全国からそろばんの修理依頼も多く、算盤の材質や年代にあった修理・修復技能にも卓越されています。また、技能技術指導を通じ業界の指導的役割を担い、後継技能者の育成指導にも大きく貢献されています。

 

平成23年度受賞者

 舟木清さん(木製建具製造工)

建具製作工として最も高度な技能が要求される「組子」の各種技能に優れ、特に三つ組、篭目、本捻組技法といった難しい建具技能に優れておられます。また、神社仏閣の欄間・格子戸などを作成当時の技法を用い数多く手がけ、その復元技能(技術)は業界の第一人者です。さらに、古来の技法を現在に活かすための研鑽を日々積むとともに、技能・技術指導を通じ業界の指導的役割を積極的に担い、後進の指導育成にも貢献されています。

 

角隆司さん(造園工)

造園工として、基本設計の地割に優れており、特に「石組」の手法は業界の第一人者です。「石組」は日本庭園の要であり、多くの手法が用いられているが、特に出雲地方における、巨石を用いた瀧石組、三尊石組、流れ石組などを絶妙な地割により組み合わせた配石は、業界において高く評価されています。また、技能・技術指導を通じ業界の指導的役割を積極的に担い、後進の指導育成にも貢献されています。

 

平成22年度受賞者

 森下孝明さん(宮大工)

 宮大工として最も高度な技能は「木割」であり、その「木割」によって割り出された柱、桁、垂木等を用い、建築当時の工法により神社・仏閣を保存、修復する技能は業界の第一人者です。

 木の持つ癖を見抜き、曲がり等を利用して木の強さを引き出す技能に優れ、より長い年月に耐えるべく組み立てる技能に優れておられます。

 重要文化財の修復等も数多く手がけており、その技能は業界で高く評価されています。

 

岩成重徳さん(杜氏)

 昭和31年に酒造業に従事して以来54年間、酒造業の統括責任者の杜氏として27年間、酒造り技能の向上に努めていおられます。

 日頃より、衛生管理、労務管理を始め酒造技術の研鑽に努め、優れた業績を上げられており、また、全国新酒鑑評会において金賞を9回受賞される等その技能は高く評価されています。

 日本酒が苦手な方向けに東京農業大学との連携のもとで県花である牡丹から分離・開発された酵母で、低アルコール酒を開発する等、新規の特産品開発にも熱心に取り組んでおられます。

平成21年度受賞者

 林茂尚さん(表具師)

 表具師として最も高度な技能が要求される古い書画等の修復を数多く手がけられ、その修理・修復技能は業界の第一人者です。

掛け軸の表装にあたっても、表装裂(ひょうそうぎれ)を選定し、本紙と表装裂との融合を一番に考慮することで格調高く仕上げる技能に優れておられます。

 また、毎年、島根県技能祭において展示等を行われ、広く県民一般に技能の素晴らしさを伝え業界の発展、及び技能継承に貢献しておられます。

 

長島伸好さん(畳工)

 神社仏閣等の特殊畳製作に関する技能に特に優れ、出雲大社本殿の平成の大修復の為の御仮殿の畳工事を施工されました。

平成13年度に島根県において開催された第21回技能グランプリ島根大会においては準優勝の成績をおさめられる等、その技能については高い評価を得ておられます。

 また、技能検定実技講習会の講師をつとめられる等、後進の指導育成を行っておられます。


平成20年度受賞者

 須田益在さん(石彫工)

 出雲地方の特産である来待石の加工作業に長年従事され、笠の美しさに特徴を持つ雪見石灯ろうや伝統を守りながらも現代感覚を取り入れた狛犬など人々の心に安らぎと潤いを与える作品を数多く製作されました。平成5年の皇太子殿下ご成婚の折には、都道府県より一品ずつ献上される記念品として、本県からは同氏の製作された丸雪見灯ろうが献上されました。

 また、技能祭などを通して技能の素晴らしさ、必要性を訴えかけ、社会における技能尊重気運の醸成に寄与されました。

平成19年度受賞者

高島勲さん(建築板金工)

 流れるような曲線美が特徴の寺社建築の銅板屋根工事や鬼板加工を得意とされ、県内外の神社・仏閣の工事を多く手掛けられました。特に屋根勾配が違う谷樋に施す「網代葺き」は、接合部分が非常に難しく高度な技術を要しますが、このような工事を完工されました。

 また、中学生にものづくりの喜びを体験させ、技能への関心を高めさせる目的で実施している「ものづくり体験教室」にも積極的に参加され、技能振興に貢献されました。

平成18年度受賞者

片地六治郎さん(日本料理人)

日本料理の道に半世紀従事し、その間に培った知識・経験は豊富であり、懐石の基本である「素材」、「季節感」、「心」にこだわり、素材の味を活かした上品な料理に仕上げ、特に「郷土色豊かな懐石料理の創作」と「季節感漂う飯蒸しを考案」した技能に優れています。

 また、花びら百合根の着色は、通常の調理法では百合根の切り口のみ着色しますが、切り口でない部分(花びら本体)に着色する方法を考案されました。

 地元大田市や旅館経営者に呼びかけ、「石見銀山郷土料理研究会」を創設し、新たな観光資源の開発をとおして地域産業の振興に寄与しておられます。

 

平成17年度受賞者

鐘築克己さん(フライス盤工)

 フライス盤を使用しての機械加工作業に長年従事し、その間に培った知識と技能により工業用ミシンの部品製造工程の改善を行い、生産性の向上に貢献されました。ミシン業界におけるキーパーツ製造加工の第一人者として高く評価されています。
また、高い精度が要求される作業において、迅速かつ正確に加工する高い技能を持っておられます。



多久和求さん(理容師)

 理容技術の分野でウェイトの高い、ヘアーカット技法及びセットブロー技法などの基礎的技術を錬磨習得され、その技能は高く評価されています。また、鋏の研磨技能にも優れ、自ら鋏の改良をおこなうなど、作業能率の向上に貢献されました。

 

平成16年度受賞者

小竹原利則さん(表具師)

 表具作業に長年従事し、その間培った知識と技能は卓越し、特に古書等の修復に用いる裏打ち紙の制作と糊の配合調整に関する知識や掛け軸の表装に関する技能について、高く評価されています。
また、鳥取県大山大神山神社所蔵の国指定重要文化財や県指定文化財を始めとした文化財の保存・修復を数多く手掛けておられます。

 

 

木原明さん(村下(むらげ))

千年の伝統を受け継いだ日本古来のたたら吹き「玉鋼(たまはがね)製造」の製鉄技術で、日本刀製作にとって不可欠な「玉鋼」を作り込むという類い希な技能を有しておられます。製造面での判断はすべて村下の「経験と勘」に頼っており、村下の技なくしては、製造そのものが不可能です。
また、たたらの科学的な調査研究を進め、玉鋼の品質向上と伝統技術の保存にも貢献しておられます。

 

平成15年度受賞者

田中義弘さん(杜氏)

清酒製造作業に長年従事し、その間培った知識と経験は卓越しており、現在西日本各地で活躍する出雲杜氏の酒造り技法を確立した第一人者です。
現在出雲杜氏の酒造り技法の基本になっている醸造用水の配合比率や蒸米温度の設定管理を同氏が確立したことにより、酒造りにおける出雲杜氏の醸造技術の高さは全国に広まりました。

 

平成14年度受賞者

吉川昌治さん(柿葺き(こけらぶき)工)

 柿葺き(こけらぶき)作業に長年従事し、至難の技とされている無理のない柔らかな軒先の「むくりの線」を生み出す技能に優れておられ、桂離宮や法隆寺をはじめとした国宝や重要文化財の保存・修復を数多く手掛けられました。
また、桂離宮の「昭和の大修理」においては、職人としては初めて第7回吉田五十八賞特別賞が同氏に贈られています。

 

平成13年度受賞者

伊藤暢保さん(石彫工)

 来待石の加工作業に長年従事し、優雅な曲線美を生み出す技法を確立しました。
石灯ろうの他唐獅子、仏像、動物など様々な分野に渡るその作品は芸術性が高く、「石の彫刻家」と評されています。
県立浜山公園に設置されている「ヤマタノオロチとスサノオ、クシナダヒメ」の像は、平成2年大阪での花の万博に島根県から出品された「神話の里・しまね」の庭園を飾った作品であり、県内外に多数ある作品や、残月形灯ろうの笠にあたる屋根部分に鳥を配置する作風、来待石を使った室内用ランプの発案など、時代にあった斬新なアイデアにより来待石製品の普及拡大に貢献されました。

 

平成12年度受賞者

足立寛隆さん(金属熱処理工)

 切削工具としての高速度工具鋼に使用する高級特殊鋼「ヤスキハガネ」製造の源となった熱処理工程に長く携わり、中心となって研究開発した、適正な冷却技法による熱処理法により、均一な硬さと組織を持つ「ヤスキハガネ」の製造技術が確立されました。
熱処理作業における操炉技法に優れており、特に「焼き入れ」、「焼き戻し」の技能は業界第一人者と言われています。
豊富な知識と経験で開発した、用途品別の熱管理技法はマニュアル化され、あらゆる製品製造に対応できる基礎技術として活用されています。

 


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