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建設環境委員長報告

建設環境委員長報平成29年6月定例会

 

 建設環境委員長報告をいたします。

 建設環境委員会に付託されました議案の審査結果等について報告いたします。

 

 今定例会において本委員会に付託されました議案は、「平成29年度島根県一般会計補正予算(第1号)」など予算案4件、「契約の締結について」など一般事件案7件であります。

 

 これらの議案について執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決・承認すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、報告事項など、所管事項調査における質疑、意見等のうち主なものについて申し上げます。

 

 まず、環境生活部所管事項についてであります。

 執行部から報告のありました「市町村における審議会等への女性の参画率について」では、委員から、市町村の参画率のばらつきが大きいことから、取り組みが遅れている市町村に対する県の指導状況について質問がありました。

 執行部からは、県の審議会等において女性委員をどのようにして増やしてきたか、これまでの県の取り組みなどを紹介しながら、市町村に対し働きかけを行っており、今後も市町村において女性の参画が高まるよう、引き続き働きかけていきたいとの回答がありました。

 また、「(仮称)大佐山風力発電事業に係る環境影響評価について」では、委員から、この事業の実施区域は島根県と広島県にまたがっているが、環境影響評価について、両県の間で意見交換や連携がされているかとの質問がありました。

 執行部からは、広島県でも同じように環境影響評価手続きが進められており、それぞれの地元の状況や審査の状況などについて情報交換をしながら、手続きを進めているとの回答がありました。

 これに対し委員から、今後もしっかりと連携をとって進めてほしいとの意見がありました。

 

 次に、土木部所管事項についてであります。

 委員から、宍道湖や流域河川などで、最近、藻や水草が大量に発生し、景観を損なっているが、観光客も多く訪れることから、1日も早く除去するよう対策を講ずべきであり、その状況について質問がありました。

 執行部からは、松江堀川については、除去作業のための機械を試験的に導入するなどして県と松江市で対策を進めていること、また、宍道湖については、関係部局と連携しながら国と必要な対応を協議していきたいとの回答がありました。

 委員からは、宍道湖については、観光以外にも漁業や治水等様々な分野に影響のある問題であり、県庁全体で管理者である国土交通省と連携して、しっかりと対応すべきであるとの意見がありました。

 

 最後に、本委員会の調査テーマについてであります。

 本委員会では、「県民の生活の質や安全・安心の向上について」及び「県内におけるNPO活動の活性化について」の2つを調査テーマに設定いたしました。

 このうち、「県民の生活の質や安全・安心の向上について」は、歴史や景観資源を活用したまちづくりや道路の安全確保対策について調査し、地域固有の歴史や景観などを活かしたインフラ整備や、ユニバーサルデザインに基づく歩行者空間、交通環境等の整備など、生活の質や安全・安心の向上を推進するための施策等について検討を行ってまいりたいと考えております。

 また、「県内におけるNPO活動の活性化について」は、NPO法人などの様々な主体が、地域社会を守り発展させるために、様々な公益的な活動を展開しておりますが、活動の継続において運営資金と人材の確保が課題となっております。このため、地域資源の活用と地域住民との協働や、クラウドファンディングの活用などについて調査し、NPO活動を活性化させ、自立した活動が継続できる手法について検討してまいります。

 

 以上、建設環境委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。



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