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文教厚生委員長報告

文教厚生委員長報平成29年2月定例会

 

 文教厚生委員長報告をいたします。

 文教厚生委員会に付託されました議案の審査結果等について報告いたします。

 

 今定例会において本委員会に付託されました議案は、「平成29年度島根県一般会計予算」など予算案7件、「使用料及び手数料の額の改定等に関する条例」など条例案10件であります。

 

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、第2号議案及び第15号議案の予算案2件、第30号議案、第32号議案及び第34号議案の条例案3件については賛成多数により、また、その他の議案については全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました

 

 全会一致とならなかった議案のうち、第2号議案「平成29年度島根県一般会計予算」については、全国学力調査は学校の序列化や過度な競争を招いていること、人権・同和教育については全ての教育の基底に据えるという方針からは脱却するべきであること、また、健康福祉部所管分の予算については生活困窮者の対策にもっと重点を置くべきであるとの理由から反対であるとの意見がありました。

 第15号議案「平成29年度島根県病院事業会計予算」については、保険外負担金については減額するべきであること、また、希望者のみではあるが看護師の2交代勤務については心身の負担が大きいため改善すべきであるとの理由から反対であるとの意見がありました。

 第30号議案「島根県国民健康保険運営協議会条例」については、国民健康保険の都道府県化により保険料が上がる懸念があるとの理由から反対であるとの意見がありました。

 第32号議案「知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」については、マイナンバー利用はプライバシー権を侵害しており、利用目的に対する国民的理解が得られていないとの理由から反対であるとの意見がありました。

 第34号議案「県立学校の職員定数条例及び市町村立学校の教職員定数条例の一部を改正する条例」については、常勤講師が担任に配置されていることや、教員の時間外労働が多い現状があり、職員を増やすべきであるとの理由から反対であるとの意見がありました。

 議論を経て、最終的には挙手による採決を行ったところ、いずれの議案も賛成多数により、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、議案の審査過程における執行部からの説明、委員からの質疑、意見等のうち主なものについて報告いたします。

 まず、第2号議案「平成29年度島根県一般会計予算」についてであります。

 委員から全国学力・学習状況調査は何のために実施するのか、その本来の趣旨・目的について市町村教育委員会や学校の理解をあらためて徹底し、誤解を招くことのないよう共通認識のもとで適切に実施してもらいたいとの意見がありました。

 次に、教育委員会所管の第34号議案「県立学校の職員定数条例及び市町村立学校の教職員定数条例の一部を改正する条例」についてであります。

 委員から初任の教員に対する人材育成をしっかりやってほしいとの意見や、常勤講師の初任者に対する研修を充実させてほしいとの意見があり、執行部からは、教職員の人材育成プログラムに基づいて初任者研修やフォローアップ研修など研修の充実に努めていること、また常勤講師を対象とした研修についても実施しているとの回答がありました。

 次に、健康福祉部所管の第62号議案についてであります。

 委員から障がい者施設・事業所の経営体質を強化するためには官公需以外にも利用を広げていくべきであり、例えば誘致企業へ利用を呼びかけるなど商工労働部と連携した取り組みをしてはどうかとの意見があり、執行部からは、誘致企業など民間事業者による利用が進むよう商工労働部と連携して取り組みたいとの回答がありました。

 

 次に、請願の審査結果について報告いたします。

 このたび新規に提出された請願第16号「年金の毎月支給を求める請願について」は、年金の隔月支給を国際水準並みに毎月支給に改めることについて、国への意見書提出を求めるものであります。本請願については、国において関係機関との調整やシステム改修に要する費用等の課題について慎重に検討されているところであり、もう少し国の検討状況を見守ってはどうかとの意見があり、挙手採決の結果、全会一致をもって、「継続審査」とすべきとの審査結果でありました。

 

 次に、当委員会における調査についてであります。

 所管事項調査の参考とするため、2月16日に、学校魅力化プラットフォームの関係者を参考人として招請し、教育の魅力化による地方創生について、学校と地域などをどのように結びつけていくのかなど、活発な意見交換が行われました。今後、教育委員会が進める教育の魅力化との連携を密にし、島根の子どもたちの生きる力が醸成されていくことを期待します。

 

 以上、文教厚生委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。

 



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