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農水商工委員長報告

  

     農水商工委員長報告     平成24年9月定例会

 

 農水商工委員長報告をいたします。

 農水商工委員会に付託されました議案の審査結果等について報告いたします。

 

 今定例会において農水商工委員会に付託されました議案は、「平成24年度島根県一般会計補正予算(第3号)」など予算案3件、「島根県ふるさと雇用再生特別基金条例を廃止する条例」の条例案1件及び「県の行う建設事業に対する市町村の負担について(所管分)」など一般事件案2件であります。

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、報告事項など所管事項調査に関連したものについて申し上げます。

 まず、農林水産部所管事項についてであります。

 執行部からの米の新品種「つや姫」の生産・販売状況についての説明に対し、委員から、「つや姫」は1等米が多いが、価格的にどの程度有利になるのか、との質問がありました。

 これに対し、執行部からは、「つや姫」の1等米、2等米の価格は、平坦地で栽培された「コシヒカリ」の1等米、2等米の価格と同額で取り引きされている。1等米と2等米の価格差は、60キロ当たり600円であるので、1等米比率の高い「つや姫」は、その分、価格的に有利になる。また、来年度はさらに高値で取り引きされるようにしたいと考えているとの説明がありました。

 また、執行部から「新規就農者等の確保特別支援事業」について説明があり、委員からは、新規就農者等の受入れ先の対応にかなりの差があり、受入れる側のレベルアップを図る方策を検討してほしいとの要望がありました。

 また、執行部からの「しまね木材製品の県外出荷に向けた取り組みについて」の説明に対し、委員から島根松は現在どの程度残っているのか、との質問がありました。

 これに対し、執行部からは、島根松は、全国的に有名であったが、まつくい虫でかなりの部分が枯れてしまい、現在の蓄積量は約2300万立方メートルで、そのうち木材として使えるものは、約400万立方メートルとなっている。松枯れ対策については、今後も市町村と連携し、継続して取り組んでいくとの説明がありました。

 

 次に、商工労働部所管事項についてであります。

 地元中小企業の対策について、委員から誘致企業には多くの優遇策があるが、地元企業の対策にももっと力を入れるべきではないか、との意見が出されました。

 これに対し、執行部からは、地元企業への優遇制度の適用を念頭に、平成21年度に設備投資要件の緩和を図ったところである。また、今年の5月には県内中小企業の支援に向けて、中小企業支援計画を策定し、県の関係機関、商工団体、信用保証協会等が連携して、ワンストップでいろいろな相談に対応できる体制を作っている。更に、中小企業金融円滑化法の切れる来年の3月に向け、中小企業対策としてどのようなことができるのか検討を進めており、関係機関の意見を聞きながら、きちんと対応をしていきたいとの説明がありました。

 また、開幕から2か月半がたった「神話博しまね」について、執行部から、現在のところ目標を上回る来場者があり、順調に運営されているとの報告がありました。

 

 さて、「神話博しまね」は、古事記編纂1300年という記念すべき年に、多くの皆様に神話のふるさと島根に訪れていただこうと、官民挙げて取り組んでいる「神々の国しまねプロジェクト」のメインイベントです。企画立案から県の職員が中心となり、県内市町村や関係する民間企業と一体となって綿密な計画を立て、準備をしてきました。出雲大社周辺の活性化はもちろん、来場されたお客様に満足していただく「おもてなし」を第一に考えた気持ちのこもったイベントにしようと、会期中も満足度を更に高める努力を日々重ねています。

 11月11日まで、残り1か月となりました。本委員会といたしましても、執行部とともに最後までしっかり取り組んでまいりたいと考えておりますが、県民の皆様も、ふるさと島根の魅力を全国にアピールする「神話博しまね」に対し、是非ご協力、ご支援いただきたいと思います。

 

 以上、農水商工委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。

 

 

 



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