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文教厚生委員長報告

 

文教厚生委員長報平成20年11月定例会

 

 文教厚生委員長報告をいたします。

 今期定例会で文教厚生委員会に付託されました議案の審査結果等について、報告いたします。

 本委員会に付託されました議案は、予算案1件及び条例案2件であります。

 

 これら議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

 

 議案の審査過程において委員から出された質疑や意見等のうち、補正予算案の「感染症の医療体制整備事業費」に関連するものについて申し上げます。

 

 執行部から、国庫補助を活用し、医療機関が新型インフルエンザ患者受け入れの際に使用する人工呼吸器と個人防護服の購入を支援するもので、人工呼吸器35台、個人防護服11,550セット分の予算計上である。との説明がありました。

 委員から、県内の各地域で平均的に患者が発生するとは限らず、県内における人工呼吸器等の配備バランスをどう考えるのか。また、人工呼吸器35台では実際に患者が発生した場合には、とても足りないと考えられるが、どう対応するか。との質問がありました。

 これに対し、執行部からは、数量は国の基準数量の上限により算出したものであるが、実際の配分にあたっては医療機関の希望をとり、優先度の高いものから補助を行っていきたい。また、人工呼吸器は県内に約340台あるうち2百数十台が常時使用されているとの調査結果から、稼働していないものに今回整備予定の35台を加えた100台強の準備で新型インフルエンザに対応することとしている。との回答がありました。

 

 次に、請願の審査について申し上げます。

 新規に付託されました請願1件及び継続審査中の13件について、執行部から状況説明を受け慎重に審査しました結果を申し上げます。

 

 新規の請願第35号は、県内の小・中学校の学校図書館に司書配置を行うための財政支援や配置された人材の専門性を高めるための研修の充実など、4項目にわたり「学校図書館の充実を求める」ものであります。

 この定例会の一般質問において、溝口知事から新年度予算措置も含めて学校図書館の機能の充実を検討していきたいとの答弁がありました。県では、請願の趣旨を踏まえた対応が進められつつあると考えられることから、本請願は「趣旨採択」とし今後の予算編成作業等を見守りたいとの審査結果でありました。

 

 次に、継続審査中の請願13件については、いずれも結論に至る状況にないことから、引き続き「継続審査」とすべきとの審査結果でありました。

 

 最後に、報告事項など所管事項調査に関連したものについて申し上げます。

 

 執行部から、水産練習船「わかしまね」の衝突事故について、10月8日の衝突事故で沈没した船体を引き揚げ取り扱いを検討したが、高額な修繕費用が見込まれること、船体に歪みがあり修繕しても将来的に故障などの発生の恐れがあることから、修繕による活用は困難と判断し、今月5日に一般競争入札により売却処分を実施した。また、事故原因については海上保安部の捜査による究明を待ち、事故原因や責任の割合を踏まえ相手方や保険会社との折衝を行っていきたい。との報告がありました。

 委員から、「わかしまね」の保険適用はどうなのか、また、乗船していた隠岐水産高校の生徒の精神面への影響はどうか、との質問がありました。

 これに対し、執行部からは、県も相手方も、島根県漁船保険組合と漁船保険契約を締結している。「わかしまね」の事故による保険金は、島根県漁船保険組合が査定し、県と相手方の過失割合により算定されたうえで、双方の保険で分担して支払われることになる。また、生徒の心のケアについて、衝突直後は多くの生徒に動揺が見られたものの安定を取り戻してきており、引き続きスクールカウンセラーを中心に状況把握し適切な対応を行っていきたい。との回答がありました。

 

 以上、文教厚生委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。

 

 

 

 



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