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中山間地域資源活用調査特別委員長報告


中山間地域資源活用調査特別委員長報平成17年2月定例会

中山間地域資源活用調査特別委員長報告を行います。

当委員会は中山間地域の公益的機能の増進、具体な地域産業の振興策等に関する審査及び調査並びにこれらに関連する請願及び陳情の審査を行うことを目的に、15年6月定例会で設置されました。
当委員会が設置されて以降、本県「中山間地域活性化計画」に盛り込まれた施策の展開に係る中間報告を皮切りに、「中山間地域研究センター」の施設や研究概要などの調査、和歌山県における公的環境林整備、雇用対策及びUIJターン対策を目的とした「緑の雇用事業」の調査並びにそれを踏まえた本県森林組合等との意見交換の実施、あるいは、県内のコミュニティ・ビジネスの取り組み状況や「中山間地域集落・活性化緊急対策事業」の取り組み事例の調査など、「中山間地域の資源を活用した、中山間地域の公益的機能の増進及び具体な地域産業の振興策」について精力的に活動を重ねてまいりました。
これら活動の成果を「さらなる中山間地域の活性化に向けて」とする政策提言にとりまとめ、昨年12月定例会最終日の本会議で報告するとともに、知事に提出したところであります。
そして、今議会においては、平成16年度で計画期間が終了する「中山間地域活性化計画」を平成19年度まで延長するとの執行部報告がありましたが、計画の延長にあたっては、本委員会の提言を反映した上、主要テーマを「地域資源を活用した産業の振興」、「新たなコミュニティの形成」の2テーマに置き換え、今後3年間において特に総合的かつ重点的な推進が求められる事業内容等、詳細な説明を受けました。
具体的には、今後重点的に取り組むべき主要なテーマの一つである「地域資源を活用した産業の振興」に関しましては、本委員会が提言した「産直市への支援」、「森林の荒廃対策」、「都市住民との交流の促進」などが、延長後の計画では「活力ある農林水産業の創造」、「森林資源等の保全と活用」、「交流産業の振興」に、反映されております。
さらに、もう一つの主要なテーマである「新たなコミュニティの形成」に関しましても、本委員会の提言であります「集落を補完する新たな地域運営の仕組みづくり」、「交通結節点と生活拠点の集中整備」、「U・Iターンによる若者の定住促進の仕組みづくり」、「農地の耕作放棄対策」、「圏域の総合交通計画の立案・実施」などが計画での「コミュニティの活性化」、「UIターン等の受入強化」、「地域生活交通の確保に対する支援」などの項目にそれぞれ反映させた旨の報告がありました。
県の財政状況は大変厳しい時に直面しているところですが、面積で本県の約8割を占める中山間地域の活性化に向けて、人材の育成や社会基盤の整備も視野に入れたビジョンを描き、県民が将来への希望を持てる取り組みが必要であります。
そのために、当委員会では、この2月定例会においても、中山間地域で活躍されている農業経営者の皆さんとの意見交換を行いました。
執行部におかれては、当委員会の提言を反映し、期間を延長された「中山間地域活性化計画」を基に、諸施策を積極的に実施し、更なる中山間地域の活性化の推進に向けて、全力を挙げて取り組まれることを強く望み、中山間地域資源活用調査特別委員会の委員長報告といたします。



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