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農林水産委員長報告

 

農林水産委員長報告平成十五年二月定例会


農林水産委員長報告をいたします。
初めに、農林水産委員会に付託されました議案の審査経過並びに結果について御報告申し上げます。

今定例会において本委員会に付託されました議案は、先に報告いたしました平成十四年度補正予算経済対策分を含む予算案八件、条例案三件、一般事件案三件の計十四件であります。
これについて、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

次に、請願の審査についてであります。
継続審査中でありました請願第六号「森林整備に関する予算枠の確保及び『しまね木の香の家推進事業』の内容の充実と予算枠の拡大に関する請願」については、前回の審査以降、状況の変化が見られず採択又は不採択に決しかねることから審査未了といたしました。
次に、議案の審査の過程及び所管事項の調査において各委員から質疑並びに意見等のありました事項のうち主なものにつきまして御報告申し上げます。

初めに、がんばる島根農林総合事業についてであります。
この事業につきましては、今年度十六億円の予算額をもって実施されており、県内農家における生産活動の実践に対する支援や担い手の育成に大きく貢献していると考えるところであります。
平成十五年度におきましては、従来の事業を見直し、効率的な施策推進の観点から農業振興の方向性の絞り込みや施策推進の重点化に取り組まれるとのことでありますが、農業者のニーズを十分に反映した支援策が図られるようお願いするところであります。

次に、しじみの原産地表示についてであります。

昨年末、県に寄せられた、県内仲買業者が外国産しじみを本県産しじみとして販売しているのではないかとの情報に基づき、県においては、本年一月下旬にこの仲買業者に対してJAS法に基づく立入検査が行われたところであります。
その結果、この仲買業者においては、外国産しじみを本県産しじみとして販売していた事実は確認されませんでしたが、原産地が表示されていないものがみられたとのことでありました。
県においては、二月中旬、この業者に対して原産地名の表示や社内チェック体制の構築について文書で指導を行い、適正な原産地表示が行われていることを確認されているところでありますが、宍道湖しじみを信頼できるしまねブランドとして確立するため、適正な表示の徹底に努められるよう要望するところであります。

最後に、宍道湖・中海水産業活性化プロジェクト事業についてであります。
宍道湖・中海につきましては、本庄工区の干陸と淡水化の計画が中止されたことから、水域全体が現状どおり汽水域として存続することとなりましたが、その一方で、この水域においては、近年漁業生産が低迷し、漁業者の高齢化とあいまって、水産振興対策に対する緊急性はより高いものとなっております。
そのため、来年度、県においては、プロジェクト事業として、ヨシエビ等地域特産種の種苗放流や魚礁・増殖場等の漁場造成を行い、これらの効果を検証する事業が行われることとなっておりますが、事業実施に当たっては、宍道湖・中海の漁業生産の増大につながるよう、実施場所等について慎重に検討し、総合的な判断に基づき行われるようお願いするところであります。

終わりに、県においては、新年度から、新たな組織機構の下、農林水産業の活性化や他の産業部門との連携の推進等に取り組まれる訳でありますが、新しい島根の農林水産業のより一層の振興をめざして諸課題に取り組まれることを期待するとともに、農林水産業者のおかれている現状を十分に認識し適切な事業実施に努められるようお願いいたしまして、農林水産委員長報告といたします。

 

 

 



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