第1回しまね景観受賞作品(平成5年度)
物件一覧
まちなみ部門 事業主体/大森町町並み保存対策協議会
事業主体/出雲高瀬川燈ろう流し協議会
公共土木事業部門 事業主体/大和村
事業主体/三刀屋町
公共建築物部門 事業主体/出雲市
事業主体/安来市
民間建築物部門 事業主体/浅野小児科医院
事業主体/つる丸汽船観光有限会社
工作物部門 事業主体/大社町
事業主体/島根県
緑化・修景部門 事業主体/志津見ダム対策同盟会
事業主体/有限会社 堀庭園
※事業主体は受賞時の名称
物件紹介
大森町町並み保存事業
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石見銀山盛衰の歴史とともに歩んできた大森の町は、ここを訪れる多くの人々に心の安らぎを与えてくれる町である。
代官所、武家屋敷、商家、町屋が混在し、全長約2.8kmにわたって形成された町並みは、今も往時の面影をとどめている。
昭和61年に地元住民で「大森町町並み保存対策協議会」を組織し、翌年には国の重要伝統的建造物群保存地域に選定された。この地区では、昔ながらの技術を生かしながら家屋を復原するなど、住民と行政が一体となって歴史的町並みの保存事業に取り組んでいる。
高瀬川沿い町並み整備事業
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高瀬川は単に用水路、荷物運搬路などの機能を果たしてきたばかりではなく、古くからその清流は、沿線の伝統的な町並みや水面に映る柳の風景と相まって、出雲の人に愛され、親しまれてきた。この沿線には、趣のある町屋が数多く残っているが、特に、千歳橋から上成橋に至るまでの良好な歴史的景観資源を活かした町並みは、出雲らしい落ち着きと味わいを感じさせる。
また、ここでは快適で魅力ある景観づくりのために、各種の町づくり活動が積極的に続けられている。
大浦橋
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この橋は、江の川と周囲の山々が織り成す自然景観と調和するよう配慮され、技術的にも県下で他に類を見ないものである。
橋梁形式には、景観上と経済性の観点からバスケットハンドル型ニールセン系ローゼ桁を採用し、ケーブルは耐久性と美観を考慮してアルミカバーを施している。また橋体には、錆安定化処理仕上げの無塗装仕様耐候性鋼材を使用するなど、将来の維持管理面や景観の向上に着目した多くの設計上の配慮がなされている。
三刀屋川河川環境整備事業
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三刀屋川は水質も良好で、堤防沿いの桜並木とともに多くの人々に愛されている河川である。
ここで実施された河川環境整備事業では、散策やレクリエーションの場を提供するため、高水敷に親水公園や舟溜まりなどが整備され、良好な水辺環境を創出している。これにより、町や自治会による川と親しむための様々な活動が行われたり、広場の管理、清掃が地元のボランティアで行われるなど、地域住民と川との絆は一層深いものとなっている。
出雲文化伝承館
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出雲文化伝承館は、出雲風庭園や屋敷構えをはじめとする住文化を後世に伝えるために、維持が難しく失われつつある豪農の住宅を移築整備したものである。
この建築物は、背後の北山や周辺の田園風景と調和するよう配慮され、出雲の風景の中に溶け込むように存在している。
展示館や研究棟は、母屋と調和するよう和風デザインとなっており、屋根の棟の部分に来待石をあしらうなど、地域固有の建築様式を表現するとともに地場産材の活用を図っている。
和鋼博物館
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鉄文化の総合的な博物館として建設された和鋼博物館は、地域の文化活動の拠点となるとともに、ハガネのまち安来の象徴的存在である。
この建築物の外観は、たたら製鉄の高殿を模した鉄骨方形屋根に特徴があり、さらに、建物各部に雲や勾玉、中国山地の山並み、十神山、灯台などの風景を表現したそのデザインは、たたら製鉄の技術を育んできた出雲、安来の風土を感じさせるものとなっている。また、建物と調和し一体感のある広場や緑地帯を設け、親しみやすく魅力的な外部空間を創出している。
浅野小児科医院
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明治末期に開設されたこの医院の建築物は、長い年月の間に松江の街になじみ、時代精神を感じさせる建物として市民に親しまれてきた。
このような状況を踏まえて行われた改築では、コスト面や幾多の法規制の壁を克服して、出来るだけ創建当時の姿に戻しながら修復がなされた。
価値ある建築物のファサードを残し、修復するといった手法で改築された数少ない貴重な実例であり、今後とも、市民共有の財産として親しまれていくことであろう。
隠岐海遊園
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この建築物は、海辺のリゾート施設としての躍動感や期待感を表現しながら、周辺の景観との調和を考慮し、白い帆船が軽やかに浮かんでいるというイメージの外観となっている。
また、休憩棟と宿泊棟の間は木製のエントランスデッキが設けられ、戸外の休憩所と広場としての機能を持たせながら、海辺の賑わいを演出している。
構造は木造で、曲面屋根には集成材を用いるなど木の持つ素材感を生かしながら、力強さ、やわらかさ、ぬくもりを表現している。
大社町サイン整備事業
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木彫レリーフ、総合案内版、拠点案内版、説明版、誘導標識の5種類のサインで有機的に構成されたこのネットワークシステムは、設置箇所が81箇所にもおよび、公共サインとしての役割を十分に果たすとともに、大社町らしさの創出に多大な貢献をしている。
素材は、町のイメージにふさわしいものとして、木材が選定されている。また、町並みとの調和に配慮したサイズや表示形式の決定が行われ、そのデザインも格調高く優れたものとなっている。
THE WEST HORIZON
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県立国際短期大学の広場にあるこの石造のモニュメントは、大学の全体構想の中心である基軸の出発点に位置し、ゆっくりと弧を描くのびやかな形をした彫刻である。
高さ10m、重量約50tの御影石の造形は、朝日に輝き夕日に映えて、象徴的でさわやかな雰囲気を醸し出しており、国際大学のシンボルにふさわしい。
ここに立って、日本海に沈む夕日を眺めるとき、はるか海の彼方の遠い世界へと想いを馳せることができる。
東三瓶フラワーバレー事業
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この事業は、志津見ダムに係る買収用地の管理対策の一環として実施されているもので、地域の活性化とダム事業のイメージアップを図ることを目的に、約20haの広さを持つ日本一の花畑がつくられている。
ここでは、春にはポピー、秋にはコスモスが咲き乱れ、地域住民はもとより、訪れる多くの人々に潤いと安らぎをもたらしている。
堀家修景事業
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かつてこの地は、銀や銅を産出し、徳川幕府はここを天領とした。堀家はその差配役として300年の歴史を歩んできた。
天明8年に築造された広大な屋敷のたたずまいは、庭園とともに豊かな自然と一体となり、四季を通じて多くの人々を魅了している。
近年では、道路を隔てた「和楽園」とともに、歴史的雰囲気と調和した修景事業に取り組んでいる。
また、この地区は「天領の里、春秋峡」と呼ばれ、津和野八景の一つに数えられている。
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