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教育長メッセージ:平成29年度県立学校長・事務長会議(その2)

(「その1」からの続き)

 

 次に、二番目の話題として「特別支援教育の推進」について述べます。
特別支援学校においては、幼児・児童・生徒数の増加や障がいの多様化・重度重複化に対応するため、各学校における専門性の向上に一層努めていく必要があります。
なお、医療的ケアの必要な児童生徒への対応について、3月、「県立学校における医療的ケア実施体制ガイドライン」を策定しましたので、これに基づき、適切な対応をお願いします。
また、小中学校や高校に対する支援・相談・情報提供など、特別支援学校の「センター的機能」の充実強化を図るための人員配置を予算措置したところであり、インクルーシブ教育の更なる推進に寄与されることを期待いたします。

 

 次に、三番目の話題として「教職員の健康管理」について述べます。
これまでも度々お話してきましたが、私は、「教職員のワーク・ライフ・バランスを図っていくことが大切であり、それが島根の子どもたちに質の高い教育を提供する基盤である」と考えています。この基本認識を、教育委員会と学校が共有した上で、教職員の方々の健康管理に取り組んでいきたいと考えます。
昨年3月、教員を対象とする勤務実態調査を実施しましたが、その回答を集計した結果、多忙感を感じている先生が全体の約84%に及び、県立学校では、部活動指導や校務分掌に係る業務に負担感を感じている方が多いという実態が浮き彫りになりました。
多くの先生が、このような厳しい状況の中、目の前の子どもたちの成長する姿を励みにしながら日々の指導に当たっておられることに、頭が下がります。
長年の懸案となっているこの課題は、教職員定数が制約される構造的問題の中で生じており、その打開は容易ではありませんが、教育委員会と学校が共通認識を持って、一歩ずつでも着実に前進を図っていこうという意志を明らかにすることが大切であると思います。
県教育委員会は、学校における事務負担の軽減や部活動指導の在り方などについて引き続き検討していく考えであり、長時間勤務者の面接指導に係る制度運用の在り方についても、学校の意見をお聞きしながら具体的な改善策を検討していきます。
一方、多忙・多忙感の原因は、それぞれの学校が抱える課題によって影響を受ける側面もあります。勤務実態調査の集計結果については、県全体の状況とそれぞれの学校の状況を比較できる形にまとめ、各学校にフィードバックしていますので、実効性のある対策を進めるため、各学校において実態分析に基づいた検討を行ってもらうことが大切です。
各学校においては、「教育職員の時間外勤務の縮減に向けての指針」に基づく粘り強い取組に加え、昨年度から導入したストレスチェックや、校内衛生委員会等による組織的な対応、評価システムを通じて行われる教員との面談や支援など様々な手法を工夫しながら、教職員の健康管理と職場環境の改善に向けて精一杯努力していただきたいと切に願うものであります。ご理解とご協力をお願いいたします。

 

 最後の話題として、「島根の教職員に対する信頼」について述べます。
しっかりと子どもたちに向き合い、細やかな配慮のもとで、一人一人の個性を大切にしながら、丁寧に子どもたちを育むという島根らしい教育は、島根の教職員の熱意とひたむきさ、まじめさによって日々教育の現場で実践されています。また、先輩の教職員から後輩の教職員へと脈々と受け継がれて、島根の教育の良き伝統となっています。そして、このことは未来へとつながっていく島根ならではの貴重な財産になると感じます。
私は、島根の教職員を信頼しています。
島根の教育には様々な課題があります。しかし、課題があることは、島根の教育がダメだということでは決してありません。
冒頭述べたように、私は今、島根の教育をめぐって「議論の好循環」が生まれ、教育課題の「見える化」が進み、教育に対する県民の皆様の関心が広がってきたと感じています。そして、このことが、長年の懸案も含め、教育課題を前進させていく推進力になりつつあると考えています。
課題に対処しつつも、島根の教育の良き伝統を見失うことなく、島根らしい教育の魅力をより一層充実していくこと。この大きな方向性を、教育現場と県・市町村の教育委員会とで共有したいと思います。

 

 以上、大きく四つの話題について、私の考えを率直に述べました。

 

 島根の教育をめぐっては、教職員の服務規律の徹底、いじめや不登校の問題、子どもの貧困問題、高校入学者選抜制度の総括など論点は数多くありますが、これらを含め、諸課題の詳細については所管課長から別途ご説明いたします。

 

 今回も、お願いや期待ばかり申し上げましたが、学校と教育委員会が双方向のコミュニケーションを図りながら、知恵を出し合って、島根の子どもたちのために共に働いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。


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