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教育長訓辞:平成28年度新規採用教職員辞令交付式

 ただいま辞令を交付した251名の皆さんは、今日、島根県教職員としての第一歩を踏み出されました。心からお喜び申しあげます。
これからは、島根の将来を担う子どもたちの育成という重要な使命のため、着実に歩みを進めていただきたいと思います。

 さて、島根県は人口減少が続く中、活力ある地域を造るという大きな課題を抱えています。この課題を解決するには、魅力ある就業機会をつくり、子育てに良好な環境を活かして若者が結婚して子どもを産み育てることを支え、人々の定着、回帰、流入を促すための多くの取り組みを、県民の総力を結集して実施していかなければなりません。

 そして、何よりも地域を担って、課題解決に携わる人材の育成が不可欠です。「人を育てる」という教育の果たすべき役割は、ますます大きなものとなっていくと思います。

 これからの社会を生き抜くため子どもたちに必要な力は何か、また、教育の成果を地域社会の活力へとつなげるためにはどうすればよいか、常に意識しながら教育施策を進めていくことが求められています。

 これを踏まえ、島根の教育において実践している主な取り組みを紹介いたします。皆さんには、これから学校現場において、これらの取り組みに自ら参画していただきたいと思います。

 まず、「ふるさと教育」についてです。

 島根の将来を担う人材を育成していくためには、ふるさとの自然・歴史・文化・伝統などに対する子どもたちの愛着や誇りを高めていくことが必要です。皆さん自身も、それぞれの地域の自然や歴史文化について学び、その素晴らしさを子どもたちに伝え、島根で暮らすことに誇りを持つ子どもたちを育ててほしいと思います。

 そして、子どもたちがふるさとに残って頑張ることが、地域社会のためだけではなく、日本全体の問題の解決につながることを、地域や家庭にも理解していただけるよう働きかけていくことも必要だと思います。

 次に、学力育成の取り組みについてです。

 子どもたちが将来、社会の一員として自立し、夢や希望を実現する上で、学力はその基盤となります。知識や技能だけではなく、学習意欲や知的好奇心など子どもたちが生涯にわたり学習し続けるための基礎を培うことが大切です。

 子どもたちにしっかりとした基礎・基本を習得させるとともに、知識や技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力や情報活用力も育ててほしいと思います。

 そのため、学ぶ意味を知り、将来の具体的な自分の姿を描き、その実現に向かう意欲を高めるキャリア教育も一体的に進めることが大切です。

 次に読書活動の推進です。

 読書活動の充実は、学力の向上だけではなく、子どもたちの感性を磨き、想像力を豊かにし、人生をより深く生きる力を身に付けさせることにもつながります。島根県はこれまでにも学校図書館への積極的な司書配置を進めてきました。今後、さらに、調べ学習など学校図書館を活用した教育の活性化に取り組み、子どもたちの思考力、判断力、表現力を高めていきたいと考えています。

 また島根は、地域社会での人と人との繋がりが強く残る地域です。あいさつや礼儀、規範意識や思いやりの心など「ふるまいを大切にする心」を育みやすい土壌があります。こうした島根の素晴らしい人間関係にあらためて気づき、皆さんが自ら率先した行動をとっていただくことを期待します。

 更に、子どもたちが健康な生活を営む上で、また、物事に取り組む意欲や気力を充実させる上でも体力の向上が大切です。豊かな自然など島根の恵まれた環境を活かし、子どもたちが運動に親しむ習慣を身につけるよう、皆さんには、それぞれの学校で工夫を凝らして取り組んでほしいと思います。

 教育現場では、日々、いろいろな出来事が起こります。皆さん一人の力では解決できないような試練に直面することもあると思います。その時には、問題を独りで抱え込まず、校長先生を始め、諸先輩、同僚に相談してください。そして、何よりも、明るく楽しく子ども達に向き合う姿勢で、教育を進めてほしいと思います。

 皆さんは、これから最初の赴任校に着任されますが、どうか健康にはくれぐれも留意され、自己研鑽に努めながら、これからの長い教職員生活でご活躍されることを期待いたしまして訓辞といたします。

 

 平成28年4月1日

 島根県教育委員会教育長

 鴨木朗


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