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ふるさとに貢献する人材の育成をめざして

 島根県教育委員会教育今井康雄

 

 

 教育長に就任して二年目を迎えました。校長先生方には日々教育現場を統括しながら子どもたちの教育に尽力いただいており、感謝申し上げます。

 さて、社会環境が急速に変化する中で、島根の教育は多くの課題を抱えていますが、それらはいずれも重くまた様々で複雑です。簡単にはすべての解決を図ることは困難です。それぞれの課題に応じた着実な対策を講じた上で、さらに課題を絞り、重点的な取組を行っていくことが大切であると思います。

 翻って、島根の現状を見ますと、若者の県内定住やその働きの場を確保するための産業の振興、地域の医療を支える医師等の人材の確保等、県をあげて対応すべき課題が目の前に横たわっています。

 島根の教育は、そのような状況を十分に踏まえて取り組んでいく必要があります。

 大切なことは、グローバル化の流れの中で世界に視野を広げつつも、知・徳・体のバランスの上に立って、自らの地域を誇りに思い、地域の未来を担うという気概をもった子どもたちを育成することであります。そのためには、小学校段階から、しっかりと学力の基礎を積み上げていくのと同時に、社会や職業に興味・関心をもたせるような工夫を凝らした指導を行い、中学校・高等学校へとバトンを引き継いでいかなければなりません。そして、将来どのような立場に立とうとも、島根の抱える課題に思いを致し、島根に役立ちたいと思うような人材に育ってほしいものです。

 そうしたことも踏まえ、現在取り組んでいる次の事業を改めて確認したいと思います。

 一つは、「読書活動」の推進です。読書による言語活動の充実は、学力の向上はもとより、想像力や感性を磨き、他者を思いやる心など、効率優先の社会の中で、立ち止まって多様な観点から考えることの出来る心豊かな子どもたちを育成することにつながります。先頃開催したフォーラムでの子どもたちの意見発表は、島根の学校図書館活用教育の成果を確認でき、大変心強く思ったところです。

 二つ目は、いよいよ「古事記」編纂千三百年を迎えます。各学校・地域においても、これを契機に、島根の歴史・文化の奥深さを子どもから大人までしっかりと再認識していきたいものであります。

 今の若者は夢や希望がもてなくなっていると言われますが、島根の子どもたちには、是非、島根や地方の有する意義や課題等を十分に理解し、例えば、「地域医療を担う人材になる」というような、ふるさとに貢献できる目標をもってほしいもの。私たちは、そういう子が一人でも多く育ってくれるように、その目標への「動機づけ」を手伝い、「実現」に向けて支援をしていく必要があります。そのために、これまで以上にふるさと教育、キャリア教育、理数教育、学力向上等に力を入れて取り組んでいきたいと思っています。

 校長先生方の一層のご協力をお願いいたします。


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