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成相議員(無)

 

(問)教科書問題について

1.小学校の教科書に触れられている食料自給率の位置づけについて、どのような感想を持っているのか伺う。

 

(答)教育長

1.小学校教科書の食料自給率についての記述の感想をお尋ねでございました。

 小学校の社会科では、日本の農業についての学習の中で、食料自給率を取り上げています。その際、カロリーベースの食料自給率のグラフだけでなくて、農産物の輸入量の変化や生産量から見た食料自給率のグラフ、それから、JAが作成した副読本なども活用しまして、多角的に日本の食料の実態を把握できるようにしております。

 農業の学習はこうした諸資料を活用し考えさせることも大切でありますが、私は、最も必要なことは、生命の神秘性や命の大切さを教える教育を行っていくことだと考えております。

 ・他の命をいただくことに感謝すること。

 我々人間は、他の命をいただかなければ一日たりとも生きてはいけないこと。

 ・自然の生命、それを育み加工する生産、その恵みをいただくところの生活の「三つの生」が良好な関係、バランスよく成立するということが大切であること。

ということを、子どもたちにしっかり教えていくことが大事だと思っております。

そのためには、実際に田や畑の中で土に触り、額に汗しながら、農作物を育て、そして食べるといった学習、農作物を作っておられる方の話を聞くことなど、実体験を伴った学習を行うことが大切であります。

 現在、世界では、飢餓に苦しんでいる人々も多数おります。今後も、世界人口の増加が見込まれる状況の中で、食料問題は人類が直面している大きな課題であります。

 食育基本法は第七条において、「我が国の伝統や特色ある食文化などの認識を踏まえることとともに、食育は、我が国の食料の需要及び供給の状況についての国民の理解を深めるとともに、食料の生産者と消費者との交流等を図ることにより、農山漁村の活性化と我が国の食料自給率の向上に資するよう、推進されなければならない。」と述べてあります。

 こうした考え方は、ただ輸入に頼るだけでなくて、日本の食料自給率を高めて、国民的コンセンサスを作っていくことだということで理解しておりまして、こうした考え方は、私ども地方や中山間地域を評価することにも通じることで、重要な視点だというふうに考えております。

 


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