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珍部議員(民主県民)

 

(問)砂場遺跡について

1.一二万年前という国内最古となるかも知れない遺跡が県内で発見されたことについて、感想を伺う。

2.今後の調査次第では、観光や調査による交流人口の増加等、様々な好影響が生じると考えられるが、どのような対応を考えているのか伺う。

3.周辺地域の調査も必要ではないかと考えられるが所見を伺う。

 

(答)知事

1.ご指摘のように十二万年前の遺跡の可能性が高いと言うことでありまして、その大きな歴史の長い流れですね。島根の地にそういうものがあったのかということでびっくりをしている。いずれにしましても、第一級のこれが学問的に確定しますと、日本で初めての第一級の遺跡の資料でありますから、今後の調査研究が進むことを期待しております。

 

(答)教育長

2.今回の遺跡の発見は、地元在住の自然地理学を専門とされております成瀬氏が、偶然に発見したのがきっかけでありました。

 詳細な調査・研究を待たなければなりませんけれども、十二万年前ということになれば、国内最古のものということで注目しています。

 折しも地元では、先ほどから御議論があっておりますところの、イチジクや温泉を核とする地域の振興に力を注いでおられることから、隣接するこの「砂原遺跡」が、遺跡の範囲や状態が解明され、研究が進んで更に活用に繋がることを期待しております。

 

3.今回発見されました砂原遺跡は、9号線に隣接しております。県では、周辺の山陰道に接続する多伎インター線の工事に伴いまして、埋蔵文化財の発掘調査を実施しましたけれども、残念ながら新たな石器の発見に至っておりません。

 今後でありますが、日本のみならず外国の研究者からも注目されております。同志社大学の松藤教授、或いは発見された成瀬氏の意向も踏まえまして、協力要請があれば、調査への協力、或いは共同の調査といったことにも取り組んで参りたいと考えます。

 今まで日本で最も古いとされておりますのが岩手県の金取遺跡の石器の約九万年前、県内では奥出雲町の原田遺跡が約三万年前と言うことでありまして、それから比較いたしましても、砂原遺跡の十二万年前というは、日本の石器時代がほとんど明らかになっていない中で、注目されるものです。

 付近の地形は、海成段丘で、最終間氷期中の温暖期、この十二から十三万年前に形成された段丘に立地していると言うことでございます。狩猟、漁労という風なところからも注目されます。

 いずれにいたしましても、今後調査者の正式な報告でありますとか、学会での取り組みにあわせまして県としても考えてまいります。

 


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