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園山議員(自民)

 

(問)島根県の成長戦略の構築について

1.人間の営みは循環そのものであり、生命の循環、ものを大切にするという観点から、子ども達に対する啓発、体験などについての考えを伺う。

 

(答)教育長

1.生命の循環、ものを大切にする心をどのように養っていくのかということについてお尋ねがありました。

 議員のご意見にあった、こうした心を発達段階に応じてきちんと教えるということについては、私も大いに賛同するものです。

 私はかねてから、自然の「生命」と、それをはぐくみ加工するところの「生産」、その恵みをいただくところの「生活」の3つの生が、バランスよく循環・共生するというところに、本来的な人間の生活があるべきだと考えています。このことは、私ども地方や中山間地域、漁村がよって立つべき理念であり、食育基本法でも、第三条に「国民の食生活が、自然の恩恵の上に成り立っており、また、食に関わる人々の様々な活動に支えられていることについて、感謝の念や理解が深まるよう配慮されなければならない」と、同様の趣旨が謳われております。

 教育にありましても、生きるということは他の生命をいただいている、生産するという行為によって食することができるということなどをしっかり教えるべきであり、同時に、自然への畏敬の念や自然から恵みをいただくことへの感謝の念を教える必要があると考えております。

 もう一つ、生命のリレーということで、お父さんお母さんから生命をいただくという話がございました。そのさらに前には祖父母があり、またその祖先には仏壇とかそれをまつる場所があるというのが、私どもが育った環境でありましたが、最近そういう環境が希薄になってきていることも事実であります。子どもの時から大人の社会というものを経験させるということも必要であろうというふうに思っております。

 現在、県内の学校では、ふるさと学習とか食育、あるいは環境教育など、地域の人々との触れ合いや体験を通した学習を進めております。

 今後もこうした教育について、教員・生徒・保護者・地域住民に対して強調するとともに、より実践が進むように図ってまいりたいと考えております。

 


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