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尾村議員(無)

 

(問)養護学校、特別支援学級について

1.養護学校では生徒数が急増し、子どもたちがすし詰め状態で授業を受け、さまざまな教育上の問題が発生していることについての認識および抜本的改善について伺う。

2.生徒数が急増している養護学校や、小中学校の特別支援学級においては、多くの臨時講師が任用されている。県として教員の採用や配置の見通しについての所見を伺う。

 

(答)教育長

1.まず、養護学校の生徒数の急増についてであります。

 近年、知的障害者を対象とする特別支援学校の生徒等が増加しております。特に高等部について顕著であります。このため、松江養護学校の高等部棟や出雲養護学校のリース校舎を整備するほか、本年四月には松江養護学校の分教室を安来高校に、出雲養護学校の分教室を邇摩高校に、それぞれ設置するなど、教室数の確保を図っているところであります。また、両校で農業実習も始めております。

 今後十年程度の将来を見ますと、高等部生徒数の増加がさらに見込まれます。それに対応するためには、各特別支援学校のあり方をどうしていくか、どういう方法が好ましいか、本年度から来年度において方向を出し、それに従って、適切に対応してまいります。

 

2.次に、教員の採用や配置の見直しについてであります。

 特別支援学校の教員定数については標準法により、基本的には、毎年度の学級数が算定の基礎となっております。

 この学級数のベースでありますが、通常八人で一クラスの編成、重度の場合には三人で一クラスということになっておりまして、数名の生徒の増減によりまして、毎年度この学級数が大きく変動する要素があります。

 今後の生徒数に伴います教員定数の増減については、そうしたことから不確定な状況にありますので、今後の見通しを含めますと、教員定数の増加分の全てを正規の教諭で充足するということが、定数管理上できません。

 また、今年度小中学校の特別支援学級の担任の約二割強が臨時的任用の講師が担っておるのは、先程ご指摘のとおりであります。

 これは、児童生徒数の減少によりまして今後、学級数や小中学校の統廃合計画によりまして、数百名に及びます大幅な教員の定数減が見込まれておりますので、やむなく講師の任用により対応しておるところでありまして、各学校でのそうした教員の配置上、結果的に特別支援学級のところに、少し講師の、他のクラスと比較しますと講師の比率が高くなっているという状況にあります。

 しかしながら、新規採用の教職員については、できるだけ採ってまいりたいと考えておりまして、昨年度は定年の退職を上回ります百六十人余を採用いたしました。この四月の採用でございます。

 来年度の採用につきましても、採用計画を前倒しいたしまして、募集人員を通常のカウントする方法よりは、三十名程度増員いたしまして、正規の採用の教職員の確保に努めてまいりたいと考えております。

 今後も、できるだけそうしたことによりまして、臨時講師を減らすようなことに努めてまいりたいと考えております。

 


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