• 背景色 
  • 文字サイズ 

加藤議員(自民)

(問)読書教育について

1.学校図書館活用教育フォーラムに出席した所感を伺う。

2.島根の将来を担う子どもたちを育むために、今後、読書教育をどのように充実させていく考えか伺う。

 

(答)知事

1.最初に学校図書館に関連しての質問でございます。ご指摘のように、九月に東京小金井の東京学芸大学で学校図書館活用教育フォーラムというのがありまして、私も招かれたわけであります。招かれた一つの理由は、県が支援をして、小・中学校の学校図書館に司書のような図書館におられる人を県が配置することに対して支援をすることは全国でも初めてだったと言っておられますが、事実関係は知りません。そういうことで招かれたわけです。いい機会なので、意見交換をしようということで行ってきました。

 参会された方は、この東京の小学校、中学校の校長先生であったり、あるいは学校司書であったり司書教諭であったりと、図書館教育を随分やってこられた方々と意見交換をしてまいりました。

 最初に基調報告をしました。なぜ、島根県がそういうことを始めたかということを中心に説明したわけです。それは、私自身も学校図書館の現場を見たりするまでは学校図書館がどういう活動をしているかよく知らなかった。しかし、行ってみると非常に役に立っているなということが非常によく分かりました。

 その後は、学校司書でありますとか、司書教諭の方々のシンポジウムなどいくつかありまして、そういうところでも話を聞いたりしました。それで、島根の子どもたちの教育にとって、学校図書館を充実することは大変いいものだと。それで、昨年そういう予算を提案して議会にも認めていただいて、執行しているところです。そういうことを話したわけですが、考え方として実際に役立っているということが、子どもたちの態度を見ていると分かるわけです。

 あと、ものの考え方として、私が説明しましたのは、現代の社会は映像の力は非常に強いわけです。それから音楽といったもの、そういうものは自分で努力しなくても、自分の目、耳に入ってくるわけであります。そういうのは非常に強い情報なわけであります。何かを努力してものを知るとか、そういうことにはなかなか役に立たない。ちょっとした知識というようなものを獲得するのには非常に有用なものでありますけれども、ものを考えたり、あるいは工夫したり、そういう力にはなかなか結びつかないのではないかと。やはり、それは読書をして、一冊の本を苦心をしながら読みこなしたりする、そういうことが子どもにとって大事だという考え方をもともと持っておりますけれども、学校図書館がそんなに役に立つとは実は思ってなかったのですが、現場を見るとそういうことだったというような説明をしたわけです。

 参加者の方々は、いいことだというような話をしておられました。改めまして、こういった学校図書館の活用をやっていきたいと思っております。

 

2.教育委員会にもいろいろお願いしていますが、教育委員会も今年の予算の執行の中で、やっぱり、図書館に子どもたちが行きたくなるような図書館を作らないといけないんですね。いろいろな事例を見ますと、昔ですと校舎のはじっこのほうの暗いところにあったわけですが、そんな所だと行かないわけでして、だんだん生徒も少なくなって空き教室ができてまいりますから、学校の中心の所で、明るいところで、子どもたちが大勢入るような場所をですね、そういう環境を作ったり。それから、教材で新しいもの、子どもたちが関心があるもの、そういうものを整理しないといけません。それは学校設置者の役割ですけども、それは市町村でございますが、市町村だけではなかなかできないんで、とりあえず県もそういう市町村の努力を支援をしようということでございます。ひき続きやっていこうかと思います。

 そういう中で、最近、ご参考までに申し上げるわけですが、教育委員会が今度の予算を使ってですね、各学校がどういう努力をしているかというのをDVDにまとめたものがありました。私はそれを見たわけですが、校長さん以下教職員、それから地元の、地域のボランティアの方、あるいは改造などですと大工さんだとかが入って学校図書館を変えるというのをビデオにしております。それを見ますと、それでその後の子どもたちの表情なんか、あるいは子どもたちのコメントを見ますと、大変喜んでおるわけです。やはりそういう生き生きとした活動が学校図書館を中心にして新たに起こっているというような印象を持ちました。そうした動きが各学校に広がるようにやっていくということが大事じゃないかと思います。

 それからまた、保護者だとか、地域社会がそういう学校図書館を応援すると、これまた、地域を生き生きとするものにも役立つのではないかというふうに思っているところであります。

 それで、教育委員会がいろいろおやりになっておりますが、地域社会、それから校長以下一体となって子どもたちの読書運動、読書活動を進めてもらいたいというふうに思っているところであります。

 

(問)ラジオ体操について

1.ラジオ体操の意義・必要性について、どのような認識か伺う。また、教育現場等で行われているラジオ体操の現状について併せて伺う。

2.学校教育現場において、ラジオ体操が正しくできるように教えることを考えてはどうかと思うが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.2.ラジオ体操についてお答えします。

 ラジオ体操は、ご紹介がありましたように、今から約八十年前に、当時の逓信省の職員がアメリカに保険事業の視察で行った時に、実際にラジオで流しながら行われていることに接しまして、これは日本でも国民の健康増進に役立つと考え導入されたいきさつがあります。

 私どもが子どもの時代には、体育の時間には必ず準備体操として、また、熱心な指導が行われていたので、広く普及しておりました。

現在の学校の現場について聞きますと、体育学習の準備運動としては、ストレッチ体操とか、あるいは、や徒手体操というのが主流になっているようで、ラジオ体操はあまり行われていない実情があるようであります。しかしながら、地域で行う運動会や夏休みにラジオ体操を取り入れているところもありますが、朝のラジオ体操にしましても、土日には、朝寝ているのでうるさいという地域もあり、必ずしも県内全域で行われている状況にもないと聞いております。

 さらに、そういう状況でありますので、適切な指導ができてなく、動作が、単なる所作で終わっており、体をほぐすということにつながっていない状況も否めないところであります。

 ラジオ体操については、ご指摘のありましたとおり、健康の保持・増進をはじめ、運動前の準備運動、早起きしてラジオに合わせて行うことによる規則正しい生活習慣づくり、さらには、子どもから高齢者の方まで、みんなが一緒に取り組めるというよさがあると思います。また、きちっとした行動をとることで規律を教えることにも寄与するとも思います。

 そういうことから、私は、広く行われるようになってほしいという願望をもっておりますので、学校現場に強制はできかねると思いますが、普及については工夫する余地があると思っていますので、少し検討もしてみたいと思っています。

 


お問い合わせ先

島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
島根県教育庁総務課
TEL 0852-22-5403
FAX 0852-22-5400
kyousou@pref.shimane.lg.jp