（問）県立図書館のビジネス・就業支援について

１．県立図書館「ビジネス・就業支援コーナー」は、どのような目的でいつから設置されているのか伺う。

２．どのような方が相談に来られ、どのような支援がされ、また、相談実績を伺う。

３．利用促進に向けた県民に対する周知、機能面の強化について、所見を伺う。

（答）教育長

１．県立図書館は、会社経営などに関します各種ビジネス書が多数揃っております。また、司書という情報案内のための専門職が常駐しております。土曜・日曜も開館しております。県民の皆様にとって身近な施設と言えると思います。

　こういった図書館の特性を活かしまして、県民のみなさまが気軽にビジネスや就業に関する情報を得られるよう、平成１６年度から「ビジネス・就業支援コーナー」を開設しております。

２．相談者は、就業や転職あるいは起業を考えておられる方など様々でございます。男女を問わず２０代から中高年の方まで幅広い世代にわたっております。

　図書館の司書がビジネス等に役立つ図書や情報を選別をいたし、提供しております。

　例えば、田舎ツーリズムの宿を始めたいといった相談があった場合、旅館業法や、食品衛生法あるいは建築基準法など、適した図書を提供しています。このほか、より専門的な対応を要する相談については、産業振興財団や商工団体、産業技術センターなどの支援機関につなげております。

　近年の相談の実績につきましては、週に２・３回程度の頻度でご相談を受けており、年間約１００件程度でございます。

３．周知につきましては、ホームページあるいは関係団体へのチラシ配布などのほか、企業向けのガイドブックでの紹介なども行っております。

　今年度は、図書館だよりでの紹介に加えまして、商工団体や金融機関等が集まる会議の場に出向いての情報提供も行いたいと考えております。

　議員からご紹介いただきました機能面での強化につきまして、今年５月１日から、株式会社日本統計センターが開発をいたしました「市場情報評価ナビ〈ミーナ〉」の専用端末を館内に設置いたしまして、図書館利用者にこのデータベースを利用してもらう新たなサービスを始めたところでございます。

　これによりまして、県内の様々なマーケティングに必要な基礎情報が簡単に入手できるようになります。

　このミーナの導入を契機といたしまして、島根県立図書館の「ビジネス・就業支援」の機能につきまして、改めて積極的な周知を図りたい、この様に考えております。