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山本議員

(問)県立高校の再編成計画等について
1.県立高等学校再編成基本計画期間中における、専門高校や総合学科を設置する高校の再編成について見解を伺う。
2.次期の県立高等学校再編成基本計画を策定する検討委員会については、教職員団体も委員に加えた中で議論すべきと考えるが、見解を伺う。
3.離島・中山間地域の高校魅力化・活性化の推進支援の成果をどう評価しているのか伺う。
また、今後県外生徒受入の制限がなくなった高校に対してどのように関わっていくのか伺う。
4.高校寄宿舎の整備を進める必要があると考えるが、県内の寄宿舎の整備状況と今後の整備についての見解を伺う。
5.県内高校におけるスポーツ競技の強化指定校について、具体的にどのような種目で何校が指定校となっているのか伺う。
6.水球の強化指定校となっている江津高校のプールについて、開閉式屋根の設置や温水ボイラー設備の整備を求めるが、見解を伺う。

 

(答)教育長
1.議員ご指摘のとおり、現行の再編成基本計画においては、専門高校の2学級校は再編成検討の対象校としております。
再編成検討の対象校がある江津、浜田両市では、「在り方検討委員会」が開催され、昨年の8月と10月には、委員会での議論を踏まえた要望を、両市からそれぞれいただいております。
県教委としては、要望の一つである各校の魅力化を支援する一方、定員充足状況など様々な状況を考慮しながら、両市の県立高校の在り方について検討を進めているところです。

 

2.次期「県立高校再編成基本計画」策定のための検討委員会は、この4月に第1回を開催し、来年7月に答申をいただく予定です。
検討委員会の委員については、有識者や教育関係者など12名で構成し、そのメンバーは既に先月決定したところです。
従来より、教職員団体からは、教育行政に対する教職員の意見や提言を伺う場を設けております。高校再編成の在り方についても、そのような機会に意見をいただきたい、と考えております。

 

3.3点目は、離島・中山間地域の高校魅力化・活性化の推進支援の成果への評価、県外生徒受入の制限がなくなった高校への関わりについてです。
「離島・中山間地域の高校魅力化・活性化事業」では、各校の魅力化コーディネーターが中心となって町村と高校をつなぎ、地域や小・中学校と連携して、魅力ある学校づくりを推進してきました。
また、県外生徒募集「しまね留学」では、東京・大阪での高校合同説明会や関西からの高校見学バスツアー、しまねUIターンフェアへの参加などに積極的に取り組んできたところです。
こうした取組により、高校入試一般選抜における高校魅力化8校全体の競争率は、この3年間で、0.69倍、0.76倍、0.90倍と上昇し、このうち数校は1倍を超えるなど、高校魅力化の取組は着実に成果を上げていると考えております。
次に、平成28年度入試から新たに県外生徒受入枠を撤廃した9校については、高校魅力化事業の取組の成果を広げていくため、高校魅力化8校合同の研修会への参加を求めるなど、情報の共有に努めてきました。
さらに、今年度のしまねUIターンフェアでの「しまね留学」説明会では、新たに江津高校や江津工業高校など数校が参加して県外生徒募集を行ったところです。
来年度から、このような取組を一層推進していくとともに、「しまね留学」のホームページをさらに充実させるなどして、新たな9校とも連携しながら、チームしまねとして全国への情報発信を効果的に進めてまいります。

 

4.島根県では、高校魅力化や県外生徒募集を積極的に行っている19校を含む県立高校36校のうち24校に寄宿舎などを設置しています。
近年では、寄宿舎の新設は行っていませんが、生徒の増加や建物の老朽化に対応するため、プレハブ施設のリースや、既存の寄宿舎の改築を行っています。
島根県のように多くの寄宿舎を設置しているところは全国でも数が限られており、これらの寄宿舎は、高校魅力化による県外からの生徒受け入れや、県外生徒受入枠の撤廃による積極的な県外生徒募集の取組に役立っております。
現在、県外または地域外からの生徒の受け入れにあたって、寄宿舎がない学校や、自宅から通学できない生徒が増加し、既存の寄宿舎では対応できない学校では、他の県立高校の寮との共同利用、地元市町村との連携・協力による受け入れ、下宿・民間アパートの利用、教職員住宅など既存の県有施設の活用などで対応することとしております。
まずは、多様な施設の有効活用などから検討してまいります。

 

5.次の五つの区分で指定校を決め、県外遠征などを通して競技力の向上を図っています。
まず、国体での入賞数を増やす目的での「重点校」として、ホッケーの横田高校、水球の江津高校など22種目23校を指定しております。
二つ目に、今年の夏に開催されるインターハイにおいて、県内開催種目の入賞数を増やす目的での「インターハイ特別強化校」として、柔道の平田高校、テニスの開星高校などの5種目6校を指定しております。
三つ目に、全国大会での入賞数を増やす目的での「一般強化校」として、相撲の隠岐水産高校、アーチェリーの松江東高校など10種目11校を指定しています。
四つ目に、県西部の県立高校のスポーツ推進を目的に、ハンドボールの江津高校、バレーボールの浜田高校など4種目4校を指定しています。
五つ目に、国体にない女子競技で活躍する選手の育成を図る目的で、ラグビーの石見智翠館高校、ウエイトリフティングの出雲農林高校など4種目4校を指定しております。

 

6.江津高校は、平成14年度に水球の重点校に指定され、競技力向上や、地域での競技の普及・振興を図るために専任の体育教員が配置されています。
練習環境の整備について、他県では、開閉式の屋根ではないですが室内温水プールに改修するため、約1億4,000万円を要した例があると聞いております。
また、ボイラーを設置すると、多額の維持管理費が必要となることから、現時点では直ちに屋根をかける、ボイラーを設置するなどの整備は考えておりません。
江津高校は、現在、単独チームの編成が困難な状況となっておりますが、引き続き重点校に指定し、専任の体育教員による地域での中学生も含めた一環した指導を行い、水球の競技力の強化に努めてまいります。


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