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高見議員

(問)外国にルーツを持つ子どもに対する教育の支援について
1.初期指導教室など先進事例の研究や市町村への情報提供、加配教員の増員や研修の拡充に取り組むべきだと考えるが、今後の取組みを伺う。
2.高校入試における外国人生徒の特別措置や、高校に対する支援のあり方について、所見を伺う。

 

(答)教育長
1.2点についてお答えします。
1点目は、外国人児童生徒の教育に関する今後の取組についてです。
全国の他の自治体の中には、外国人児童生徒のための初期指導教室を開設し、成果を上げているところもあります。
子どもや学校を取り巻く状況を踏まえて、どのようなやり方が良いのか、先進地域の取組も参考にしながら、市町村教育委員会と意見交換をしていきたいと考えております。
また、日本語指導が必要な児童生徒を支援するため、出雲市、江津市、益田市に、現在9名の教員を増員して配置しております。
特に、外国人児童生徒が急速に増加している出雲市に対しては、4月時点の5名を年度途中に2名増やして7名にするなど、最も多く配置しているところです。
今後も学校の実情に応じて、配置を継続してまいります。
また、研修については、日本語指導が必要な児童生徒を担当する教員の指導力や対応能力を向上させる研修を、今後も継続して実施していきます。
さらに、学校の要請に応じて指導主事が学校を訪問して行う研修を、来年度から新たに実施する方向で検討しております。

 

2.2点目は、高校入試における外国人生徒の特別措置及び高校に対する支援のあり方についてです。
まず、高校入試における外国人生徒に対する特別措置ですが、外国人生徒で原則として入国後3年以内の場合に、本人からの申請内容に基づき、特別措置を行うことがあります。
特別措置の実施及び内容については、中学校での支援状況を参考にして決定します。
具体的には、学力検査の教科の一部を減らして作文や面接を実施したり、受検時間を延長したりするなどの配慮をしております。
この3年間の公立高校入学者選抜において、外国人生徒に対する特別措置を実施した事例が数件あるといった状況です。
次に、高校入学後の外国人生徒に対する支援ですが、公立高校入学者選抜に合格して入学した外国籍の生徒については、日本語の能力をはじめとして基礎学力を備えているので、特別な日本語指導は行っていません。
入学した生徒に対しては、不安を取り除き、学校生活に適応できるようにするため、生活面や学習面など、きめ細かな初期指導を行っております。
学校や学級への適応状況を把握するための個人面談やアンケート調査を実施して、生徒一人一人の状況を把握し、必要に応じて個別に対応しているところです。
現時点では教育活動に支障が出ているという事例は把握しておりませんが、引き続き外国人生徒の指導を適切に行ってまいります。


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